2 :1[]:2009/01/10(土) 01:19:30.08 ID:N7F0Ro0K0
,,, -ニ三三三三ニ / \
,,;;;'''ニ二三三三二ニー ヽ , ヽ- ' ヽ
, ', -=ニニ三三三三ニニ/=ニニ二ヽ, ヽ---――-ヘ
イ '´ ,r'三三三ニニ/ 三/ 、 ヽ ヘニ ヽ ヘ
//三三三ニ/ 三/ ハ i }三 ヘ ヽ ヽ 救助の為なら標高3000mの雪山で数日ビバークした後に
,ィ'三/三ニニ/三ニ{ ,' V | 斗t‐ニヘ ヘ ヽ ヾ\__
,ィ三,ィ'三三ニニ,'三三ハ | ! '丁ノ \ニ ヘニ ヘ ヾ ̄ 要救助者を背負いながら下山したり
,'ニ//三/ニニiニァ'厂'弋 i ゝ ,zモ示了、! ハニ | ト ゝ
レ' ./三,イ三三lノ l,ィ≠z>{ Vfzjソ ! !ニ !ヘヘ 素潜りで30mの海底へも進出するレスキュー隊が日本には存在する。
lニ,イ/三三ニ\ll Vfzjハ  ̄ | ,'三 ハ |ヾ
レ' l三ハ三三ヘ ` ー'" 、 ノノニニ! レリ 彼らの標語は「That Others May Live」
レ' V三三ヘ _ /三ニハ !
_」三三ニ丶、 /i三三/ .リ 「他者を生かすため」
| `丶 > 、 __ , < {ニ三/
| \三ヘ , - ' ´ ̄ ̄ ̄\ それが航空自衛隊航空救難団。
/ ̄ ̄ ̄ ̄` ' ー- 、 \〉 , - '´ ,,ィニニニニニニニニヘ
iニニニニニニニニニニニへ ` v' ,, ィ''" ヘ そして彼らはこうも呼ばれている。「人命救助最後の砦」
V ` ー 、====<´ ヘ
,-V ヘ _ V , ---------ヘ これからのお話は「自衛隊救難史上最悪」と言われた事故のお話。
{ V------------、 「ヽ V l `V , -‐' ´ ヘ
4 :1[]:2009/01/10(土) 01:21:19.41 ID:N7F0Ro0K0
平成16年11月10日 福井県敦賀市敦賀港
rーi .|
.l二コ .。! ̄| ̄!。
|: | ÷|÷ l 十
/|: |. |i~|_ l |
,ニニ゙|: | ニニニニニニニニ,ト, ,
r--┴/-|;;;_|┴┴┴┴┴┴-` =ii、 韓国船籍貨物船マリンオーサカ号(総トン数5565トン)が敦賀港を出航
| ロ ./ロ|: | ロ ロ ロ ロ ロ | !゙ー、
| / |: | | ii; |、 これから北海道の石狩湾新港でスクラップを満載する予定だったため
| ロ' lココ|: |ユ lココ lココ lコ | i ii |;;;)
l"l __!/_i__lユ_|;,, |___lコ ロ ロl"l ロ .| i ii ゙' 船倉はカラの状態だった
_,.!='''" -==-  ̄~""' ‐-,L.!.,_ ! ii ;;; |
\; ; ; ; ; ; ; ; ; :::::: =- `t iiii トュ `i 船員は韓国人8人、ミャンマー人8人の16人だった。
ヽ; ; ; ; ; ; ; :::: ,-, `゙''ー- 、,L!!!`i
ヽ; ; ; ; ; ; :: , (;;/ .: : : : : : : : |
ー へへーーヽ; ; ; ; i; ..: : : : : : : : : : : : : : : ノへーへ
,,~ ,,~:ヽ; ; ; i .: : : : : : : : : : : : : : :: : : . / ~ ~:
~ ,,~ ,,~:へーーへへーーへへーーへへーへへー''"⌒,, ,,~
5 :1[]:2009/01/10(土) 01:24:03.44 ID:N7F0Ro0K0
11月12日18時20分
/ , ', 、 \
/ / / ', ', ヽ ヽ ヽ
/ / i.l / l .| .l l ', ',. ',
ノ / / l.l { ィ | l } l l ',
ー=-イ / / i ', .∧ l ! ! ハ ハ ,' ! l ヽ、_
{ i l l l ト、 l l | ', ハ / .l / l / / j ,ゝ´
l l l l ハ | ヽ! ヾ ヽ./ |:/ |' _j/l / /./
} .ハ ,l ヽ |ヘlニ;--,.._ ' ` 、',.-;‐;二__ l / /./
ノ'" l.ヘ. ト、! '弋赱!~ , ' 'T心!_ イ j l′
|rヘ lヽ ´ ` l / ノ
ヽヘ l i l /'´
`l | ',、j | j / もうじき目的地だな。あーあー疲れたわ。
jハ. ヘ ヽ! /! /ヽ
!ヘ ハ、 ,__,...、 /|/` ‐ヽ おい。目的地の天候が知りたいから気象予報つけろ。
i!ヘl\ ゝ-‐ニ‐-' ,. イ从'
, ィ' ヽ \ / ノ ヽ、
/ / `ヽ ヽ- '´ r' ', ヽ
/ l /iーヘ rニ' ヘ l ゙ヽ
, -イ l /`ヽOヘ / /-''ヘ. l ヽ‐、
_.. - ´ / { ,.ヘ、_>'^''< _..-ヘ. l ', ` ‐、
_.. - ´ / , -i!/ ヽ ', / ヽ |\ ヽ ` ‐ 、
, -''''´ / / l ` ゝ- / _ -' `! \ \ `ヽ
マリンオーサカ号船長 南芳憲(ナム・バンホン)船長
6 :1[]:2009/01/10(土) 01:26:15.15 ID:N7F0Ro0K0
,、
| `ヽ、
,r‐--}`ヽレ‐-、.`ヽ、
. \ / ,| }`ヽ、.`ヽ、`ヽ、
. \ / / //| | /| `ヽ、`ヽ `ヽ、
\ // / // .l l/| |、 ヽ ヽ `i
\ / / / //| /| | l| ヽ ヽ ヽ | 札幌管区気象台より石狩北部を航行中の船舶に注意します。
\ l | / /,.. -、 l | ,..-、 ヽ ヽ ', |
\-、 ! / l //r`::r ヽ、.l lr:::ヽヽヽ i ヽ .l | 只今、同地方には強風・波浪・雷注意報が出ています。
r'{ヽ ',__ ヽ{ ト| l l.:::ノ i__,/ ゝ l:::::::r' 〉 ト、 ', ∨ |
{ニi//`ヽ、 l 、i. ___,ノ '、 `ー ,' / |) ) } | ヽ′ 12日夜から13日昼前まで海上では秒速18メートルの北西からの強風
y / ` < |` 、_ ー `ー‐'_,/ |'´ | ,/ | ||
>' ,/ /ヽ,.-、_>-‐ <) l レ' | || 波の高さは3メートルを超えるとされ大時化になる見込みです。
\ ,/ / ,//::/ /::/ / | }{
\ / ,.-‐' ,∠ f=======┐ |( ヽ 突風や高波に十分注意しながら航行してください。
{ { i、___ / /| || | i l ゙゙゙゙
__... -‐ヽヽ|′/l/⌒,ネ || | | l
,.-‐ ´ / ///:::://ー┬-r、i´|`レ)_|, | ',
/,..-‐ァ'´ _,. '´/ // ,/::::/77:::::::| lヽ、_ノl )ヽ | ヽ
9 :1[]:2009/01/10(土) 01:29:09.18 ID:N7F0Ro0K0
1月12日 20時10分
予定通りマリンオーサカ号は石狩湾新港に到着。朝からの荷役作業だったために港外に投錨し、一夜を明かすことにした。
__ ... -‐ 、
, -.::''.:::::::::::::::::::::..`ー-.、
/::::::/:::::::;::::::,:::::::::::::::::::::..ヽ.
イ/::/:::::::;ィ::::/::::::::::::::::::::::::::::.ヽ,
/::::i::::/.l::/l::ハ:::::,i::::ヽ:::::::i:::::::l
/;ィ::{:/ー、l/_.!' |:::ハ:;∧:::::l:::::::l
/ |::| テ''ッ、` 丶ー- 、 i;:::|::::::/
.|::l , 'テ''z、 l:::リ::::::i あれは小樽の町の灯で・・・あっちが札幌か。
.|/| / r.Kヽf''i/'lノリ
ハ ` | .| l .| |ノ 天気予報じゃ大荒れっつてたが全然風も波もないじゃないか。
,小. - 、 .| .l/././、
_,,ィ'´.H. ゙.. ,, -'" ,/  ゙̄'ー、 振れ止め錨もいらないだろう。俺は寝るから何かあったらすぐに起こせ。
''´ / { ' `''r'´ / / ヽ
/ ヽ、 ,ィl イ / / ヽ 走錨なんか起きたらたまったもんじゃないからな。
./ .,ィ^i }_/_/l |/ , i
'.‐'" ヾ{;:::;}::;;/|. l. / |
.r =テ -‐‐-x'Tヽ
l/ww ww ヾ
/ .○ ◯ ヽ
{≡@ 、兄 @≡)
`,=ー-.v-r.rvァ-‐='' 了解でーす、お疲れ様でしたー
/ !.Y Y/ `ヽ
./ , `/ l
11 :1[]:2009/01/10(土) 01:32:19.66 ID:N7F0Ro0K0
,, r一-- 、 ,,
/´ ``ヽ、
/' \
,;' ヽ
. ノ , i / ,, / |ヽ ゙ヽ
イ i | i ,'`メ // /i .ト ヽ ヽ
レ| { i |//'´ `メ / / /| } ト 1
',イ i r+テ=ミメイ //'"|´/ / ハ|
`、ヽ r'メ, {。;;;;'ソ ` ' ,rz;,y'ノi〃イ . 札幌管区気象台の予報を信じていれば船長はゆれ止めにもう一つ錨を下ろし
`ハヾ ヘ i'ー''- /。シ゚ク /'" また、錨を繋ぐ鎖(錨鎖)にも余裕を持たしておくように指示しただろう。
レ',`''; i , `'' / / しかし船長は周りの穏やかな景色に気を許し、こうした措置をとらなかった。
' i∧ト i, - ,イ{ ./
. ,y}`ヽ |ゝ, _, r '´ リ |/ 船長は三等航海士に引継ぎをして休息するも、天候が急変した場合についての
,ノ.:.:.ヽ `', {;;ヽ、. |i 引継ぎをしなかった。本来ならば風速15m以上になった場合、直ちに報告させ
,;<、.:.:.:.:.:.:.`v'" ^,ヽミ、, また走錨を早期に発見するために頻繁に船位の確認をするように命ずるべきだったが
. /,ニヾ`ヽ.:.:.:.:.:.`彡=ヾ}:||i、 船長はそうした指示を怠っていた。
.. // ` `\\.:.:.:.ヘ i|:||i丶
,' f ヽ \\:.:.:i i|.||i ',
13 :1[]:2009/01/10(土) 01:34:27.90 ID:N7F0Ro0K0
, '´ ‐ 、 `ヽ
/ / \ \
// ./ :! .:. :.:. ヽ ヽ
/// :/ .:./ :/ | :.l: :.:.: ハ: ', ヘ
__,ノ'イ / :/ .:./ .:,' :! :.l: i:.:.:.. l: l ヽヘ
l :| .:l .:.:.j .:{: .:|:.: ..:.l. l、:.:.:.. !:. |:.: l: l
| /|.:.:! :.:.ハ_.:.∧ .:|ヽ .:|\| \:. _ |:.:.l:.:.: :.:.|: l
l/ l:.:.ト.:.:.「ヽ{二Nト \ l 弋二\:|:.:,'i:.:.:.:.:.|ヾ、
. ! ヽ:{ ヘハ "ヘf_::::}` \ ''f _:::::}ア!/:ハ:.:.!:.:l ` そして走錨。
ヽ l:.:.:',. V;;ィj V;ィリ l:.:.:ムj:.∧:l これは嵐などで船が受ける力が錨の抵抗力やプロペラの推進力を
|:.!:∧  ̄ '  ̄ i!:./:./V リ 上回ってしまい、錨が海底から外れて錨鎖とともに引きずられる現象の事。
l:.!l:.:.:ゝ ‐ ,.ィ':./|/
リハ:.:{ヽ>,、 ィ/リ / 走錨が発生してしまったら船を止めることは非常に困難。
__ヽ__V_jノ_`二´_ト、/' 死者1100人という世界有数の海難事故、青函連絡船洞爺丸転覆事故も
/ ,ィ |「 ̄ ̄ ̄//\`ー‐- 、 これが原因だった。
/ / |l // \ ヽ
: ,' / |l // > ヽ さて・・・それでは話を続ける・・・
15 :1[]:2009/01/10(土) 01:37:23.09 ID:N7F0Ro0K0
/ , / // | j、 /! / /´ |:::!:::\ /::/
/ / / .i│ // j /i ! / | /:: /i l::::!ヽ::::\::::∧
/ // i l l // /l /_j_|_/ | く:::::: く_l_ |::::!、 \::_:ノ i
/ i / | l l ,/ / j_,. ィ´// / l `ーr-.::` -:::j:::! \!ヽ \
i ,l l l ヽ! _ / ./ ./ /_/,レ''=/ /i ノ ` ーイ:::| ヾ\\ \
l /l l i、 /`jィ / / , イ jr }_,. ,/ / / |::::| ヽ::! \
. l |ヾi |ヽ.イ´ _ゝ_ j / / ー` ´ ´,ノ / /! |::::| i::| \
! │ ヾ. l! ヽ!イ,iriヽ' ´ / /,j. | |:::::ト i::| ヽ
ヽ,l \ {! V ゝ '、 / /,/│! /|:::::| \ i:::|
` >_\ ゝ ヽ /_/ |/ ∧|:::::| \ ヾノ
/::::,へ. \ r= - /' ´ ,/ / L_::! \ 気象台の予報どおりねぇ・・・
/::::/ | ` ーゝ /,,j / \ \
/::::/ | \. ./ // 人 \ \ ものすごい勢いで雨雲が流れ込んで着てるわぁ。
/:::::/ /! |!へ. _ . -‐' // / \
`─' /ノ| |! ` ー--r‐、ー.、,, ==// ィ_. \ 何も無ければいいのだけれど・・・
/' │ |リ /r{_::::::}f`\::\/ /三.`l \
ヾ,,_ ヽ | _,/://:::/ |:::! 三`/ ィ_ 三三 ヾ ヽ
/ \;;`メ、\ | !:::f'´ /:::/ . |:::|=./ヘ´ヽ:::ノ三三 ヽ , -
ー====;;='─--ゝ、;;;;;;\;;ヽ!、 ヽ::\/::/ |::::|三三三三三三三三 \ /三
航空自衛隊千歳救難隊隊長 杉原水銀燈二等空佐
17 :1[]:2009/01/10(土) 01:38:01.54 ID:N7F0Ro0K0
11月12日23時30分
この頃には気象台の予報どおり風が強くなっていた。時折風速20mを超える強風も吹いているほどだった。しかし・・・
.r =テ -‐‐-x'Tヽ
l/ww ww ヾ
/ .○ ◯ ヽ
{≡@ 、兄 @≡)
`,=ー-.v-r.rvァ-‐='' 風が強いなぁ。てか遅いよ!早く寝させてくれよー。
/ !.Y Y/ `ヽ
./ , `/ l 特に船長から指示は受けてないよ。
l___l {о ο i. j
く,、_{ ヽo о 下ふ
ヽ、__)____ノ
'ー、_r-' '-、_,.つ
19 :1[]:2009/01/10(土) 01:41:25.75 ID:N7F0Ro0K0
,-―-、 ___ _
<-┬―`「 7'__ //
_ - ―  ̄7 ̄ ̄ ヽ _ / /
/ \く くヽ、
/ -、 ヽヾヽ.人 ヽ
| / / , / ./ / , i 、.|| | | ミ| | | |
レ| | | | , / / 、| | | || | | 三| | | |
V| | | _lメ|/|/VVΤlフT| | |彡| |_| |
iヽlヽ|,=ニュ ェニ=ュ| | .|/| | |
| | | .| ″ ' ″ | | | ./-´ ||
| | ト. rっ | | .|´ | | || にはは、遅くなってごめんね。
|| || \_ イ ノ / | | ||
| | || _i (工 -― | | | | | | || ゆっくり休んでね。美鈴ちん頑張る!
| | ||Τ /| ,( { | |7-、| | ||
| | | | | ./† | )} | | \ ||
/| || .| | / | /| | | |
| | / | //
船長から「風速15m以上になったら報告せよ」との指示が無かったため、当直の三等航海士は報告しなかった。
三等航海士は二等航海士に当直を引き継ぎ、休息に入った。
22 :1[]:2009/01/10(土) 01:44:10.81 ID:N7F0Ro0K0
1月12日 23時50分
/ // , //^ 、 、 、 ヽ ヽ \ヽ.
/V .// / //// i i i ii i i i . . ヽ ヽ. ヽ.
/ !ヽi ' ' ' '// 1 ,l l i} l lV iハ i ヽ ヽヽヽ. ',
く ト、.i ! i ! l 1 /」/斗! /! l トl、l_ i} l i li l } }i ハi
i> ト.l l i l斗匕__l j/ l/ l /リ l LTトi l li lVハハ ,リ
/ トl l l l l レ' テY / j/ / ィテ刈小/,小} }i }i }'′
イト、 Vl l l l l个チハi} / {Tト}V//l lハj/}リソ
〃 lT7 i| l i i ト.ヾ..::ソ い:リ ∧// ノ'′
,',' lく .l l 小. ´ ̄ _'  ̄`,小iイ が・・・がお・・・
!i Vヽムハ. i i、 ,小 l |
|l ヽ. jハ小. V i>、 .ィl il V| なんだかすごい海が荒れてきたよ・・・
|l j/ ∧小. V | ` .__,. ィ升 il ll 小.
l i / /,小.i小. ノ | i jハハili 小.
ぃ. / // _lハjハ. '. ` < ハハli 小
ヽ/ /ム-! li .iヽ.ト-- 、 _, -- }ハ } }} }} }
/ /⌒ヽi ,1} l i} ,' j iV ,' ,'
/ /i { リリ l リ、 / ,' j 〃ヘ
l /{i{ ∨// ! ハ.\ / / / / / }
二等航海士が引き継いだ直後、海は大時化になる。
北北西からの風は常時20mを越え、時折25mを超える暴風になっていた。波の高さは3mを超え、やがて叩きつけるような雨が降り始めた。
そして船は不気味な軋みを発するようになる。
24 :1[]:2009/01/10(土) 01:46:50.17 ID:N7F0Ro0K0
11月13日0時8分頃
rーi .|
.l二コ .。! ̄| ̄!。
|: | ÷|÷ l 十
/|: |. |i~|_ l |
,ニニ゙|: | ニニニニニニニニ,ト, ,
r--┴/-|;;;_|┴┴┴┴┴┴-` =ii、
| ロ ./ロ|: | ロ ロ ロ ロ ロ | !゙ー、
| / |: | | ii; |、 貨物船マリンオーサカの錨は荒れ狂う波に負けてしまった。
| ロ' lココ|: |ユ lココ lココ lコ | i ii |;;;)
l"l __!/_i__lユ_|;,, |___lコ ロ ロl"l ロ .| i ii ゙' マ 船首は不気味に揺れ動きながら風下に向けて0.8ノットの速度で動き始める。
_,.!='''" -==-  ̄~""' ‐-,L.!.,_ ! ii ;;; |
\; ; ; ; ; ; ; ; ; :::::: =- `t iiii トュ `i 最も恐れていた走錨が始まったのだった。
ヽ; ; ; ; ; ; ; :::: ,-, `゙''ー- 、,L!!!`i
ヽ; ; ; ; ; ; :: , (;;/ .: : : : : : : : |
ー へへーーヽ; ; ; ; i; ..: : : : : : : : : : : : : : : ノへーへ
,,~ ,,~:ヽ; ; ; i .: : : : : : : : : : : : : : :: : : . / ~ ~:
~ ,,~ ,,~:へーーへへーーへへーーへへーへへー''"⌒,, ,,~
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/01/10(土) 01:48:40.34 ID:aNU+JCO70
0.8ノットってどん位?
のんびり歩くくらい?
>>27
だいたいそんなものですね
26 :1[]:2009/01/10(土) 01:47:47.44 ID:N7F0Ro0K0
_ -― ´ ̄二M二_ ̄ ̄ヽ、
〉 /  ̄ /  ̄ヽ、 ヽ
'- / ヽ_/
// /⌒ヽ、 ヽ ヽヽ、
// , , / / i i ヽヽ ヽ |.ミ| iヽ
| | / , /// i ll l l | |ヾ || | |ミ| | |
V{ i | |||┼i士wVWv士┼||| |ミ| |_」
|| | || |〒_.T T_.〒||| |ミ|_|
iヽ!ヽゝ ̄ '  ゚̄ | |.| |/
| || ト ^^ , | || | うう・・・怖いよー・・・早く静かにならないかな・・・
| || |:` _┬ ┬_ :´::| | | |
| | | |::_| ,ヘ,ヘ |_: ::| | | |
/ | | | ヽ L_l .† L_l  ̄| | | |7ヽ
だがこの時点で乗組員は走錨に誰も気がついていなかった。
30 :1[]:2009/01/10(土) 01:50:50.24 ID:N7F0Ro0K0
11月13日0時35分
_,ィニヽ、
マ´ ̄二ニ,> ' ´ ̄ ̄ ̄`¬ニ二ニ=‐'´
\ l / ヘァ / /li ヽヽヽ `ヽ、
/ヽイ〃 l // / /l ト、ヽヽ.ヽ. ヽ\
/ /ヽ.!l l //_/ィ' l Njヽ ト、l l ト、 ヽ ヽ
>、._ト、 i l _,.Lィ!7_/ l l リ l ト、l l l l l l
/ / ト、 l l レ', -lトil // l,=v//Vハ l あ!!あ!!あ!!
\i いN | トッ:} .lッ| ! l/リ ,ソ
,L.._ヽヽl ト┴ ' ___,' じ' !/1 投錨した場所から船が移動してる!!
// / `ーい | (___ノ ノ |
// //,.⊥.l l l l-─┐ ,. < l l | 走錨してる!!船長に報告しなきゃ!!
. 〃! /∠ !l l l、 ト .. ィ´ /N |
i l | l/ ヽ | l トミ ┴ヘ┐ く| l l lヽ.
. l | い , ' ヽ! ! ! ヽ L / い! | }
l l Vレ' j /// {/ ヽ! l i|
船体の軋み音の大きさ、異常なローリングとピッチングの連続を不審に思った二等航海士はレーダーを確認。
航海士の目に飛び込んできたのは南東に移動しつつある自分の船の姿だった。
33 :1[]:2009/01/10(土) 01:52:25.26 ID:N7F0Ro0K0
11月13日0時43分
_, -‐--....、
/..:::::::::::::::::::::::::::.ヽ
/ .:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ
/..:.:.:.:.::::/:::;i:::::,|:::::l:::::;::::::.ヽ
l::::::l::::::/l::/ |::/{::/|::;/l::}:;::;::i
l/i::l:::N`|メ、_|ム|/.,j/レ|::|::ト!
f^i:::l ''ZTー ィ'Zト.|::|::レ'^ヽ、
,...-',,⌒ゞミ、l::|. l l::!Y::::::::::::::.ヽ、 総員配置!!機関始動しろ!!錨を上げて避難する!!
/::/..::::::::::::..ヽl_ 〉 /v':::::::::::ノ::_;;:::::j,ト、
/:::::::::::::::::::..`ー-、:l、 f===r ,ヘ:::::;::::::/ ̄ ゙''ヘュ_ノ 自動操舵をやめて手動操舵に切り替えろ!!
/:::::::::::::::::::::::::::::::;;_ヾ;:、L_,,リ /:>:l/:::/
./:::i|:::::::::::::::::::::::::::::::..`''ヾ、ー_-イ, 〉<.|/ _ノ⌒ ー - ,,,__ _
}:::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..゙ヾ!、!;::|:|,r‐'゙ // ヽ
「::::ヾ|:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;ヽf ヽ l / l
../::::::::::l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,,-''',ニ,-'" \___ /
/:::::::::::..ヽ;::i:::::::::::::::::::::::::::::::::/ ./ l \X=-、,,__/
:::::::::::::::::..ヽl;:::::::::::::::::::::::::::::::| | ノ ` 、 ヽ ,ヘ./ 機関始動後、微力前進!
:::::::::::::::::::::..ヽ、:::::::::::::::::::::::::::| l i´ ` 、 ノ ヾ|
:::::::::::::::::::::::::::..`ヽ;::::::::::::::::::::| | | 、 `'rイ ,ノ
::::::::::::::::::::::::::::::::.::..\∩:::::::::| l\ `=、..__,ノ  ̄
:::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::i\∩:/ | ヽ、_ ノ
::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::| \:!`ー、 ,,=''::::`、'‐-'゙
:::::::::::::::::::::::::::::::::l::::::::l l ヽ_;;ァ'~ヽ;::::::::::.ヽ
::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::| | i ヽ;::::::::::..\
38 :1[]:2009/01/10(土) 01:55:43.31 ID:N7F0Ro0K0
_ _,,ィ‐z、
卞''ー-=,,;r'''´ヽ`ヾ、/ |
l. `>' ニ う|< ゙ヽ._ノ
ヽ、/  ̄ \
/ `''ー' `ー''´ .ヽ だ、ダメです!!船長!!走錨のおかげで錨が巻き上げられません!!
i.__ ◯ ○ =二}
ト-‐‐ 'ーヒラ‐' ー-ノ 巻き上げ用電動機を全力にしていますが巻き上げられません!!
ヽ/.)~ ,,r'
ゝミニTirー----‐r仁ヽ
f⊂⊃=⊂⊃(ノ
船を留めようと海底に留まり続ける錨の抵抗力と、20mもの強風に押され続ける船のおかげで錨鎖は張り詰められていた。
そのためにいくら巻き上げようとしても錨が船に戻ろうとはしなかった。
41 :1[]:2009/01/10(土) 01:59:20.45 ID:N7F0Ro0K0
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/:::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::i::::i:::::::::::::::ヽ
/::::::::::/:::::::::/::::::::,:::::,イ:::::|:::::!:::::i:::ヽ:::::ヽ
/::::::::::/:::::::,.イ:::::::,ィ:::,イ::::::/!:::::|::::::!:::::!:::::::ヽ
,'::::::/::::!:::/,イ::/ .!/ .|::::/ |:::::ハ:::::!::::::!::::::::::i
!::::::l::::::レ',! ー-、 !/ !::/ !::ハ:,イ:::::::::::|
!::::_」:::::::::! ..,,_`ヽ、_,. ,リ ´ _,..,_ !::::::::ハj
!/f r.|::::::::! 弋エノ` `'ィニ二_ /:::::::::!
k.ヤ!:::::::! ゞzソ,. /::::∧::|
|∧`Y::リ i //|/ ヾ
!Tヾ u. j //ノ 錨はそのまま巻き上げろ!なんとしてもだ!
ヤ. ヽ. , ‐-、,__ ,.イ:/
r<´|. \ 弋,__,/ / |/ それから機関全速前進!!海岸から離れるぞ!!
! `丶、. \ ー /
_/ `'-、. `'ー-r<´
, -'" `ヽ、 `ヽ、 f`, \
, -'´ ヽ `ヽ、 >く_Lr'´`ト、
/ ヽ \ /ヽO〉 |`r、.| `丶、
/ \ \/\r‐=<. !` `ヽ,
/ _ --‐ ヽ ヾ ! ヽ i
しかし船は苦しげに船首を動かすだけであった。直後に船長は錨をもう一つ海底に投じるように命令。
だが手遅れだった。3.2ノットの速度を維持したまま暴走する船は誰にも止められなかった。
43 :1[]:2009/01/10(土) 02:02:11.00 ID:N7F0Ro0K0
11月13日 1時49分
__
_ ,,, -― "~ ̄  ̄~"ー-、_ __,
/ ~ <
、_,-‐' \
`7 , , 、 ヽ ヽ ヽ
/ / / / l | l l \__,
l l l | /| ノl ハ ∧ 、 |ー、‐'
| l | | / | / | / l / l/ l l |ーヽ
、ノ | | V V~"十-l/_ l/ __,,,l l |
7 | _| | l 工二ェヽ~ ∠~_ /|/| |
| / /~、| ト | ‐' /┴-「 l /|/
l/|. | ( l/ | | l l l
| ヽヽ_ ヽ | ι ヽ | |
ヽ l ヽ_ ヽl / | | 防波堤にぶつかるぞ!全員何かにしがみつけ!!
V| λ __ l l
ヽ | ヽ /  ̄ 7 /V
| ,┤ ヽ (___/ /
__ / く ヽ、 _ /
/ < ヽ \ /
_,┤ ヽ \ ヽ 、___/
/ | ヽ ヽ、 ト、
走錨開始から4km、小樽市銭函沿岸の石狩湾新港北灯台から3.8km離れた石狩湾新港北防波堤に船尾から激突。
衝撃で船は貨物室と船橋部と真っ二つに折れて分離、重油を流出させながら沈没を始めた。
47 :1[]:2009/01/10(土) 02:06:18.01 ID:N7F0Ro0K0
11月13日 1時49分
第一管区海上保安本部に国際VHF無線で救助無線入電。
.. ≧ー‐: : : : : :/ : : : : : : : : : : : :>、
イ: : : : : : : : : : : : : | : : : : : : : : : : : : : : : \
. /: : : / : : : : : : : :/: │: : : : : : : : : : : : : : : : : \
/: , -/ : : : : /: : : :/ : : ,|: :|: : : : : :| : : : : ヽ : : : : : :ヽ
/: //: : :/: : :/: : : ,イ: : :/ |: :|: : : : : :| : : : : : :', : : : : |_ 」__
/: / .': : : :/ : : /.: : :/ |: : イ |: :|', : : : : | : : : : : : ',ニ/⌒ヽ.:.:>、
. // /: : : :/: : : .': \/ |: /:| ',: ',ヽ: : : :|', : : : : : : ',/ ̄.:ヽ}___.:.:.:.\
/ /: : : :/|: : : :|: : :/\.|/ | v ', \斗―: : : : : :|.:.:.:.:.:.:.\:ヽ.:.:.:.:|
|: : : /.:.|: : : :|: :f≧x、ヽ | ヽ{ /ヽ| ', : : : : : |.:.:.:.:.:.:.:.:.:| :|.:.:.:.:| 韓国船籍貨物船マリンオーサカが石狩湾新港北防波堤に激突した!
|: : ∧.:.|: : : :|: :|! {rイ心 、__ /x≦云示ア/⌒ヽ.:.:.:.:.:.:.:.| :|.:.:.:.:|
|: :/ ヽ!: : : :!:ハ Ⅵ::::j} 〃frイ:::::::::/' }.:.:.:.:.:.:.:| :|.:.:.:/ 北緯43度12分、東経141度15.7分の位置よ!乗組員が救助を待ってるわ!
|:/ V: : :|{: :ハ ヽzソ vトーイ/ /.:.:.:.:.:.:.:.:| :|ー '
|{r=≠ニヘ : ∧/ {.:.:.:.:. 、 ヽzxV /____」 :| 小樽海上保安部は巡視船「しれとこ」「えさん」「ほろべつ」「すずかぜ」を
} |V : : :个 、 f⌒ヽ .:.:.:.{ ′: : : :/ : : : |
{ \ー‐|: : : : : |: /「 >- 、___ノ__ ... -', {: : : :/: : : : │ 直ちに現場に向かせて救助活動を開始しなさい!
| `ー|: : : : : |/ :| | | ヽ x-- 、/ } |: /:}: : : : : : |
ヽ.ヽ、 ヘ : : : :∧/| | . >ー{ ヽ/ ̄ ̄ ̄ヽ. |: : : : : :│ 函館航空基地は「びほろ」の潜水士を二名乗せたヘリを急行させなさい!
{ヽ.__ム: : : {-ヘ ー ' {.:.:.:.:.:.>、 { ',ヽ: : : : : |
ヽ.ー―ヘ: : :|-/ヽ 〉ーく /ヽ ヽ/⌒ | ',: : : : |
}ー―ヘ : |/ ,/ /.:.:.:.:.:| {: : :} { }ヽ.} : : : |
第一管区海上保安本部
51 :1[]:2009/01/10(土) 02:11:31.29 ID:N7F0Ro0K0
11月13日 2時5分
| \
人 < ̄ ̄ `l ヽ、 ___
厂 \ >rz- く ̄ ̄ : : : : : : : : :`: . .、
`) ` ァ「 ̄ : :\ \: : : : : : : : : : : : : : : ヽ
`Y⌒ , : ´: |: : : |: : : \ V: : : : : : : : : : : : : : : :.
/: : : : |: : : |: : : : : V: : : : : : : : : : : : : : : : :l
/: : : : : : :|: :|、\: : : / : : ∧: : : : : : : : : : : : :l
/: :/: : : : |_.:| メ: :\_|:.:. : :し: : : : :/: : : : : : : :|
// /: : : : : |`「 \: : l: : : : : : : : :/: : : : : : : : :| 巡視船「すずかぜ」より第一管区海上保安本部に報告!!
/: : : : : ∧ \l: : : : : : l: /、: : : : : : : : :|
, : : イ: :/: : } 三三 l: :l: : : : l / }: : : : : : : : :| マリンオーサカは貨物室部分と船尾部分が真っ二つに折れた状態
|: :/ |: : : : :l :::: l: :l: : : : l厶イ : : : : : /: :.|
|/ |: : : : l l: :l: : : : lヽ : |: : : : : イ :/リ 船尾部分は左に傾斜しながら沈没中!なお現場海域の天候は
| ∨: : : \ /⌒V: :l: : : : l 〉: |: ∧: / l/
∨ : : /|: : ̄ | :∧: : :/ トzk′|/ 北西の風20m、土砂降りの雨!波の高さは3mを超えてます!
∨ / .l:.∧ノ|/ノ|: :/ /:.:.:.:\
∨ v′ ∠__|ノ/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\ 大波が要救助者達に襲い掛かっていていつ海中に投げ出されるか分からない状態!
/l ,/:.:.:.:.:.:.;r‐ァ'Z三\
/:.:.:.l /:.:.:.:.:.:.:// ,ィ ⌒ヽ:}
∧ハ:.:.:.l /:.:.:.:.:./// }|
54 :1[]:2009/01/10(土) 02:14:56.44 ID:N7F0Ro0K0
11月13日3時00分
第一管区海上保安本部に「第一管区海上保安本部韓国貨物船マリンオーサカ号乗り上げ海難対策本部」設置
小樽海上保安部に「韓国貨物船マリンオーサカ号乗り上げ海難事故救難対策本部」設置
一方現場では・・・
◯
o
。
/i _ j ,ノ;〉
ヽ、 〈:〈_ __,.-.‐ィ´::}ノ-‐":<__
`‐-、_>:'":.:..:.:.::.:.:.:.:λ:.:.::.:.:.:.::.::.`ニニ=-‐'
/´:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:|.:. :.:.、::ヽ:::ヽ\
.j:.:.:.:.:.::.:..::.:,ヘ、:.::.:.:.:|ヽ;‐-i:.:.:..ヘ:.:ハ \
ノ⌒j:.:.:.:ノ.:.:.:.:/ }:トi:.:.| __∨i:.:.:ト、;|:.:.:{
,{:.:./:.:.:ノ/´__ リ |:.::j =≡|:.::|:.:.:i::.λ
<;.:;/:.:.:.:.ハ,ィ彡' ∨ ゛|;/:.:.:.|:.:.::.:> いやー!ダメだぁ!近づけないぃー!
ノj∧:.:./:.::ヘ´" ,--‐'´~,} ,〉:.::.:|ヘ;|゛
ノ:.∨、:.:..::ヘ. { ,ノ|l_,.ィ':.:.:::.:i:| 波が高すぎて船が近づこうとすると防波堤にぶつかっちゃう!
~'ヽ::.:.:`ヽ:.::ヘ‐-`´π|j::::::.|:.:.:/リ
〉:.:/:.:.}:i::λ:,イj 〈アヽ、|::/:.:i 波間に揉まれるとスクリューが海面上に飛び出るんだよー!
各巡視船
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/01/10(土) 02:15:39.69 ID:Ubrzz1HV0
八方塞だねぇ
57 :1[]:2009/01/10(土) 02:21:42.38 ID:N7F0Ro0K0
,ィ'`ヽ、 /´`\____
/: : : : :`ヽ-‐‐/: : : : : :\: : ゛ ̄`‐-.、_
/: .: : : : : : : ::\/: : : : : : : : : : : : : : : : : : `ヽ、
/: : : : : : /:. : :/ヽ、:::/´ヽヽ、: : :ヽ、: : : `ヽ:: : ::ヘ
/: : : : : : ::|: : i::|゛u`´゛´"´´|、 |: : : : :.|: : : : : : :\::。ヘ
| | .::| |:u | ::|ヽu、 |: : : : : : : ヘ :::ハ
| u i | :::| |⌒~' ヽ| ::|~|-‐、| |: ::ハ :::|
| | | ::/| | | :| | j、 |:: ::|:::| アカン!アカンわ!あの貨物船!波に揺られて
| | | / |/___ | .j _| / ∨ |::... .:|::,j
| | u::ハ:|ャ=zzzォ、 |/,ォzz|/zヤV u |ヽ:::::|;/ ものすごい上下運動しよる!特に要救助者がおる船尾部分は軽くなったから
| /| ::( ハ ', 弋:z;リ 弋:z:;クノ ∨:u |´ヽ:::|
| / | ::::::|λ ー-‐' `‐- " |∨: |_ソヽ| 8の字をかいて揺れとる!
|/ |u :::::| :j u ' " ,| i∨ j
| :::::| |ヽ、 r-‐─v、 ,.ィ´| |:| /⌒ヽ、 それだけならまだしも千切れたワイヤーや無線用の支柱が
ヽ、/| | `>‐、二__二 -‐ "V'"´:|.| | ,/ oハ
| | i´u ヽ,.:.:.:..:/ |.| |/ :::} 邪魔で潜水士が降りられへん!ヘタに近づいたら二次災害や!
ヽ| |u `ヽ ノ´ || u ::|
| ノ ! ::u :::j
海上保安庁函館飛行隊 ヘリコプター
61 :1[]:2009/01/10(土) 02:25:42.93 ID:N7F0Ro0K0
1月13日 3時00分
<´ ̄ ̄ ‐- __,,,
/ `i ¨> 、
/ :i ! ヽ ヽ \
/ / / :| / ヽ ヽ ',丶丶、
_,. <~ハ / :/ i / i ', i i\ `゙
ヘ;:;:;:/;:;:;| ,' ー-/、 /j: /| ∧ | l: lヽ;:}
t;/:;:;:;:;| i≧x、ン`゙ー// | 7''ーl‐l'" l l;:;:;:》
| \;:;:;| ,.| ミて ≧ミ/ !/,,.ィ杉i /l l;:;:/
| T´( |/ ヾニシ frシ/ / /: リ-'i
| ヘ `t-ヘ ::::::: 、 ::::u /_|/ /: ハ これはダメだ!!私達の手に負える事故じゃない!!
,' \ \ \, -、-‐ _ ィ / ∧ ヘ
/:i } ヽ ',/ <ヽ_i`i´| \/ / ', \ 災害派遣を要請するわ、航空自衛隊千歳基地第二航空団に連絡して!!
//| ,xf<ヽ/ ァ-、゙i::::/つ: :/ ,'>ー、ト \
// / fi i: : :/トヽヽ,.-' イ V: / // `ヘ\ ヽ 一刻を争う事態よ!!
/" / i ', V`ヽ、`´,イ 'ヘ/:/ / / / >`-、 ヘ
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/10(土) 02:26:35.62 ID:QpQN5LaU0
やる夫と白い銀様クルー!
64 :1[]:2009/01/10(土) 02:26:51.47 ID:N7F0Ro0K0
11月13日 3時15分
__ _
_r:ァ┴┴┴:'<>v‐ァ、
(>''":::::::::::::::::::::::::::::::`::<L\
c/:::::::::::::__::_:::::_::::::::::::\:::::ヽL_ヽ
/'::::rァー^ー^ー^ヽへ、:::::::::::\::::::V┐、
/{:/ | l! `ーヘ>、::::::::ヽ:::::V┐',
,' / /| || | | | | `L>、::::ヽ:::::V! !
l l ! | ! | | | | || || | || (>、:::ヽ:::}). ! イヤな予感が的中するって本当に最悪だわぁ。
| l! | |l | |l| ! || ! | |_ | | `L_;::イ勹\!
|| |!| || | |!| | |lイ「 レ1 /| l| {>||<}\\ 今回のミッションは困難が予想されるわぁ。
|| ', 、 l|ヽ. l! |lリ´」斗ヤ刋 /! | | 〈\\ ヽ \
ヽ ヽヘ {>ヽ{リ ´ `辷'ソ //l! ,'. / | 《. \\ ヽ `ヽ、 千歳基地所属のメディック(救難隊員)は全隊員を非常呼集!
ヾ<ヽヘ';) ノ' ,'./ / || 》\ \\ ヽ `ヽ、
|:! |lハ〈 _ // / , | l《 》 《 》 ヽ `ヽ、
|:! ! |l ヽ、 ´ー //'´| / | | 《 》 《 ヽ \
〃 | /! |/ ||`iヽ-//'⌒| / /⌒''⌒ヽ. 《 ヽ ヽ
/〈 ノ' | | || | |://:::::::::l'′/::::::::::::::::::::ヽ i ヽ ヽ
//l:| | |ヽ V /'´ハ、:::/ /::::::::::::::::::::::::::::ヽ l. ヽ )
{/ リ ! ト、_// / 〉//{::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ | ヽ
〈 L_,し'´./ // /:::::::::::::::/::::::::::::::::〈 | ヽ
69 :1[]:2009/01/10(土) 02:28:30.39 ID:N7F0Ro0K0
11月13日 同刻
/:.:.:.:.:.ァハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:!
/:.:.:.:.:.// !:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.\:|
/:.:.:.:.:.,' ,′ レv':.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:|:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、:.\`:.|
./:..:.:.;.:イ|| ,' |:.:.:.:.://:/:.:.:.:.:.:.:/|:.:.|:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト、:.`<
∠:. イ |:.:.| l | !:.\:/:/:.:.:.:.:./ /:./!:.:.ト、:.!:.:.:.:.:.:.|:.:.:.>、:ゝ
. |:.|', | V:ハ圷、:.:.xく_/:./ィ≦ ̄ト、.:.:.:.:.|:.:/
i⌒ヽ、 |/「 ハ V^',V :}′ /.:イ{:::::ゝトゝl:.ハ.:.:.:.|/|
ヽ. \ / ̄Vハ | ', } ゞ′ V辻:ソ /:.:∧:.:.|:∧ ん?基地からメールだ・・・
',. ', l }ハ〉! 、l ′ __/__/_ノ∨ト、:|
', l| ハ/ ∧ ヘ\ ‐- , '" `ヽ、:.:ゝ 「災害派遣要請。直ちに出勤せよ。」
', | .ハ/ ヽ. ! ヽ、 / ヽ
', Vイ/ ノ l / ', ティア、出動要請だよ。行ってくる!
',  ̄ / ! / ',
ヽ / / / ',
航空自衛隊救難隊員 岡田スバル一等空曹
>>63
前編はこのスバルしか出てきませんサーセン・・・
後編はやる夫ばっかです・・・バランス考えろ!
72 :1[]:2009/01/10(土) 02:32:17.92 ID:N7F0Ro0K0
/ヽ __ __
. /:.: ,>...'´:.:.:.:.:.:.:.:.:.`丶、 /:.:.:\
_rヘ/、-、-..へ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.ヽ
/:.:l:.:.:.:.:.:.\\:.:.:.\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.ヽ
/:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l,,、:.:.:.:.:.:ヽ
. /:.:.:.:.:.:.l:.:.:.l:.:ヽ、:l:}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:l;;;ヽ:.:.:.:.:.ヽ
//l:.:.:.:.:l:.:l:.:.:l:.、:.lヽlヽ:.:.:.:l:.:.:l:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.ll;;;;ヽ:.:.:.:.:.:l
l:l l:.:.:.:.:.l:.:l_ヽ:ト.lヽ:l 'リヽ:.:.}ヽ:.l:.:.:i、:l:.:.:.:.:.:l l;;;;;;;l:.:.:.:.:.:.l
!l l:.{:.:.:.:.:N __ヽ:l` 'f。示弌l:l:.:.:l:.i、} i:.:.:l. l;;;;;;;l:.:.:.:.:.:.:l
|l l:.l、:.:.:l:i〈 f伶 V戊。i/l|:.:.l:.:l_ヽ}:/ l;;;;;;;;l:.:.:.:.:.:.:.l
l !lヽ:.:.N、.近 ゞ- '′lVl:.:l/:./ l;;;;;;;;;l:.:.:.:l.:.:.:.l
l iヽl:.:.:l 〈 l:.l,:.:.:./ l;;;;;;r l:.:.:.:|:l:.:.:.l
l:.:.:.::.ヽ、 ー一 l:.l ゙iV l;;;;lニ l:.:.:/:l|:.:.:ll ん・・・行ってらっしゃい。
l:.l:.:.:.:.i、:ヽ、 /l:l i7、 \;;}//:/ }:.:.i|
l:.l:.:.:.:|l ヽl >-┐' リr.、'゙ l ヽ/ /:.:/ l
. l:.l:.:.:.l:l;; / ├--‐'´ i }:} l // l
l:lヽ:.lヽ;l l l::l l:::::::/ l:l _l /
ヽ ヽl l l /://:::::/ l:l //
\l l /::: O ::::/ l:l__//
岡田一曹の奥様
深夜の出動要請に妻は笑って送り出した。
夫がどんなミッションに就くかは聞かないのが夫婦の約束だった。
他人を救うためには自分の命を差し出す夫を誰よりも尊敬してはいたが
出かけたきり戻って来ないことを覚悟せねばならない。
実際に戻ってこなかったメディックを知っていた妻は夫が出かけた後
不安で押しつぶされそうになり、寝付けなかった。
74 :1[]:2009/01/10(土) 02:35:49.19 ID:N7F0Ro0K0
_,、
r{}i〉―-_
/(>=<フ ::::::...\ 、
/..:::::::::::::::::::::::::::::::::...\ \
厶 -‐  ̄ ̄ 、::::::::::::::::.ヽ ヽ
/ ヽ \:::::::::::::::.'. ';
/ l | '.::::::::::::::| '.
.′ | | | |::::::r=x=、 、 /
| | | 八 || |l ト、||:::{}::||、 \ / / アスコット(U-125救難捜索機)に照明弾を積み込みなさい!
| | ヘ≧ミ\ 斗キ三从 l| | |レ八ソ \ \ /. : / /
lハ lハハ ヽ /〃fで下jノ| | `r=x=、 \ \ / . : : : / 照明弾の搭載が終了したら即座に離陸よぉ!
ヽ\〉 ゝ' ゝ- ' / /|レ仆ソ /l / . : : : /
| ∧ 、 ∠ イ `jハ〉 / :|/ . : : : :∠ -― ¬ 一人でも多くの要救助者を見つけなさぁい!
レ ヘ ー / | |__ // . : : : : : : : : : : : : :/
/ 丶_ <_/, /..:::::.` く : : : : : : : : : : : : : : / \ スバル、来たのねぇ。早速で悪いけどブリーフィングよぉ。
/ / ヽィ{}ミ∨ l::::::::::::::::::...\ : : : : : : :ー―< \
' / /{{ノハ∨ ,|::::::::::::::::::::::::...\ : : : : : : : : : : : : > \
′ ,′ |::::::∧::/ /:|:::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ : : : : : : : .<´ \
l |::::/ / /.:::|::::::::::::::::::::::::::::::::::|! : :r‐- 、: : : : .\` 、
77 :1[]:2009/01/10(土) 02:37:17.33 ID:N7F0Ro0K0
/: :レ‐: '' :_ ∠ ___
_{: :/: : : :´ : : : : : : <
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : :`ヽ、
/: :/:. : :.| : : : : : : : : : :、 : : <⌒
∠: -ァ: : : : : :∧: : : : : : : : : : :\ : : \
/: :/: : : :/: ∧:. : :.|: :l :、 : :.| : V :x- ゝ
|: / : : : r≧<ヽ : |>≦V:.|_: :「 ̄
|∧: : :|: { Vzリ \{ Vzソ |: | }: |
ヽ: :|:∧ ' _ |/イ: / 岡田一曹!おはようございます!
∨ハ: > 、 _ .イ:/ V
_ >‐{_` ´ ト、′
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ̄ ̄:.:.:.:ヽ、
/:.:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
空自救難隊員 井上エリオ二等空曹
____
/\ /\
/( ●) (●)\
/ :::::⌒(__人__)⌒:::::\ 岡田!おはようだお!
| |r┬-| |
\ ` ー'´ /
空自救難隊員 久保木やる夫一等空曹
80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/01/10(土) 02:37:50.68 ID:5ZmeOfYx0
やっとやる夫きたwwwwwww
84 :1[]:2009/01/10(土) 02:40:53.34 ID:N7F0Ro0K0
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●)
. | (__人__) おはよう、なんだかドエライ事故みたいだな
| ` ⌒´ノ
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
空自救難隊員 原田やらない夫二等空曹
,.-- 、
/ , ' , =ニ二 `丶
__ 〃 ,':/::.::.::.::.::.::.::.::.:.\
,.. -=ニ二::_:::ヽ.{i ,. ┴ ‐‐- 、..:.::.::.::.::.::.:\
,. ‐‐`"':`:´.:_::.::.::.::.::.::.::.::.__:.:ヽ、::.::.::.::.:ヽ
/::.::, -‐,. -::.::.|:::`::.::.::.::..::.:´::.:\:::ヽ、::.::.::.::ヽ
, '::.::,ィ::.::.:/:.::.::.::.::|::.::.::.::.::..、::、、:、::.:、:、ノトヽ、:.::.:ヽ
/:://::.::/:|:.::.:|::.:|:i::l::.|::.::ヽ.:::i、::||ヽ::.:\:ア:\i.::.::.::',
/:/ i::.:://|::|::.{::.:l::l:ヽ:l::.::.::ヽ:.|`リミ:!.ヽ:ヽ:V/::\:.::.:',
〃 {::.::l:l:.:l.:.|‐ト-:ト..',_:トト、::.::|斗七弌l:ト:::i:V;,::.::.:\::.::',
i' l:.::|::|::.:l:.:lヾ弋'''ぅーヽヽ::代、_,゚// !トi、l;;;;;;;;;,::.::.::ヽ:.::', 石狩湾新港で座礁だそうだが・・・
l:::|小::.:Nヽi 辷ニ- ヾl ー一' /!k'ソヽ;;;;;;;;,::.::.::ヽ::',
ヽ|l:l ヽ:ト、i:lヾ、 i /'|:ト、、 \;;;;;;,:.::.::.:ヽ:',
ヽ', ヽ !ヽ\ 一 , ' || ゙i、 \;;;;;;,::.::.:ヽ',
ヽ ヾ.!i 、_ ,ィ ,ル |:| \;;;;,::.::.:ヾ,
, ‐- 、 ,.="弋 ||`ー ´ .| __ " \;:.::.::.:ヾ
/ `' ⊥.._ ||" ̄"''┤ ||`i ヽ;,.::.::.:.ヽ
/ 、 | `\ 「 ̄||│ _ ヽ::.::.::.:|
空自救難隊員 坂田シグナム一等空曹
87 :1[]:2009/01/10(土) 02:43:33.77 ID:N7F0Ro0K0
〈/ / / / イ / | |:::レ::∧/ |
/ / / / / l ′ ; , |ヾ イ / /
′/ ,, l | | | / .′ / l |、}:::K ∧ /
| /| ″ l | | | | / / / ト、::ノ //
|' | |l |`ト、l | | | / / / / | |:| ´ /よし、揃ったわねぇ。ブリーフィングを手短に行うわよぉ。
/l | || |⊥ 〕ト、l | / 〃 /′ , ′|l:| /.::
ヽ / /|ハ l|ヾ汀トミメヘ /// ∠ _/___/ , jノイ:::::::::: 本日未明に石狩湾新港において韓国の貨物船が座礁
\/ / |′ヘ | 、ヽゞソヾヽ / 斗≦三..,,/ -‐' / / ′:::::::::/
\ \/ | ヽ.| ` 〝{ リ ノ厂>/ ' /.::::::::∠ 船体が真っ二つに割れているわぁ。
_\ \ \ ! \ / `¬彡 , ′ / ∧.::::::::::::::
:::::.\}:.、__\ \/| |ヽ ゙ / / ∧|:::::::::::: 要救助者は16名、全員が船体後部の船橋で救助を待っているわぁ。
:::::::::::::::::::::::::.\ \l |/ \ r=-_、 ∠ イ /.:::| |::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧ | }\\ 辷ー' ィ:::::/ '.:::::::| |\::::::::: 現場の天候は最悪よ、20mの強風が吹き荒れているうえに
::::::::::::/ ̄ 二ニニィヘ. l /.::::.\丶_ -‐ 7´:::::|:::/ イ::::::::::::|/.::::.\:::
:::::::::/ /.::::::::::::::::::::::::::::.\ '、:::::::::::::`ー >┬くニニУ /.::l::::::::::::::::::::::::::>\ ついさっき雨が雪に変わったわ。現場上空は猛吹雪よ。
::::::/ /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::.\\::::::::::::/ィ:TT:ト、ヾ ' /ヘ::::::|::::::::::::::::::::/ /
:::/ /.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.\\:::/.:/.::|::| |::| / / |:::::l|::::=ニ二´ イ/ でもそんなのは私達には関係ないわぁ。
/ /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.\〈::〈 :: |::| / へ.\ |:::::||::::::::::::::::::::/
/.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、:: | ヾ 二ノ |::| \\ \:||::::::::::::::/{ 一人でも多くの命を助けて来なさぁい!一番機は岡田・井上!
./ .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::| |::::| |::| \\ 「 ̄|::::::::::イ 〕 二番機は久保木・原田・坂田!出撃よぉ!
88 :1[]:2009/01/10(土) 02:44:12.46 ID:N7F0Ro0K0
\ _\
\. \
__________________\ \.━┓_____________________________
──────────ヽ==========ゝ┗━|__|━┛丶======;─────────────────〆
___|. ノ ̄ヽ===ヽ_
| .// /(⌒)^/| | ̄ \\ ̄\
_ |./ / /| | |´──⌒ ─--ヽ
/. |/\ (__ ━━=| | || ヽ ( ) ノ !
|/ | )_> / | | |/ ヽ/ /;;;;;;;;;;;;;;;;;(⌒)
./ || | | |/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;//
// || ヽ / /||// ;;;;;;;;;;;;;;/||//┛ コールサイン「HERO」
|ヽ \/;;;;;;;/ (0) ;;;;;;;;;;;/ (!ノノ
┌──── \ ;;./ヽ;__/ ─〆 これより離陸します!!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ ヾ/ /;;;;;;; /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ゝ| ̄ ̄ ̄ ̄
/_|
. (!》
2機のUH-60J救難ヘリコプターが千歳基地から出撃。
札幌の夜景を眼下にし、現場へ急行した。
90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/01/10(土) 02:45:43.47 ID:0jy5N63z0
がんがれ!
91 :1[]:2009/01/10(土) 02:47:22.05 ID:N7F0Ro0K0
/>-'⌒ー'⌒ー'⌒ー'⌒ー-、\
/ x‐^=^=^=^=^=^=^=^ーx \
〆 \ハ
| | | | l ヽ 、ハ 出撃していったヘリを見ながら隊長は救難団の悲劇を思い返していた。
| || | | | | l l イ
l | l| ノイ | | | ト、二丶 ト /| / /
| | l| |l |l ハ | | |\} | | ∨| / / 平成6年12月2日
| 斗-┼ 、 |l 斗-/ } | ; ||ヽ\ / / |/ 厶 イ
\l_,x≦三メ、 |l /厶≧xj_ノ / |└‐' _丿 / / ノ / / 奥尻島で発生した急患をヘリで搬送する必要があった。
代¨丁 l ヽ\ jl /イ l 厂}「イ |`TT、 ヽ / / / / ∠ -一¬ だが北海道上空には発達した低気圧がおり
| `ー‐' ヽ/ `ー' / /| | | \∨ / / -‐''´ / 北海道庁防災ヘリも、警察も、消防も
\ l / / l | | /{ / _ -=ニ二 ̄ 海上保安庁も、そして陸上自衛隊のヘリすら飛行が不可能だった。
l\ ' //´ / , ^// _ -‐ ニ二 _  ̄>
l l、 _,..、,,.. イ 〃 厶 -―< ―- _  ̄` < そんな悪天候の中、千歳救難隊のヘリだけが離陸し、そして墜落した・・・
l| ト イ ′〃 /.::.::.::.::.::.::.::..` 、 `ヽ、 \ 「自分達が行かなければ患者が死んでしまう!」
::l l | |::.::.::> _ <::.::.:|┤〃 /.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.: .\ \ `ー=ニ二´_ その一心で飛び立った五人のメディック達は暴風に阻まれ
::.:l l |ーヘ ::.::.::.::/〔_〕二 ヽ | ″/\::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:: .\ \ ____ -‐'′ ユーラップ岳の斜面に激突したのだった。
::.::l |》 \/イ ハヽ_ノ丿! /l::.::...\::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:.ヽ ` ー-、 五人は全員殉職した・・・
::.::.ハ |》 〈 〈ノ /| `TT | /《|::.::.::.::..\::.::.::.::.::.::.::.::.::./.::.::.:〉 ̄ ̄
.::/.:: }ノ》 ー イ | |弋 l/ 《|::.::.::.::.::.:..\::.::.::.::.::.::./.::.::.:/ 「必ず、必ず生きて戻って来るのよぉ!」
/.::.::.::.:|》 _∠.ノ⌒Y⌒ヽr―‐v'゙´ ̄〉.::.::.::.ヽー― '.::.::.:/
::.::.::.::く ̄`〈 ヽ | l| | /.::.::.::.::.::.:.゙, ::.::.::.::.::厶 隊長は駆け出していった隊員達の無事をひたすら願った。
::.::.::.::.ト ヽ ___ ′ 〈::.::.::.::.::.::.::.:l::.::.::.::./小\
::.::.::.::.| jイ仁ミ┐ |::.::.::.::.::.::.::.ト-::.::.:{ { |ヽノ
ちなみに一回の救難飛行でもらえる手当てはたったの900円。多くの人が少ないと言うがメディック達は言う。
「カネのために救難やってんじゃないんだ。人の命救うためにやってんですよ(笑)」
そしてこのユーラップ岳の墜落の際、あるニュースキャスターはこう吐き捨てた。
「自衛隊は一体何をやっているのか」と・・・
92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/10(土) 02:47:38.14 ID:QpQN5LaU0
そういえば、「空へ-救いの翼 RESCUE WINGS-」公開中でしたな。
>>92
主演女優のお父さんも救難の隊員でしたが殉職されています
94 :1[]:2009/01/10(土) 02:50:43.35 ID:N7F0Ro0K0
_ __
/´ `ヽ
/ / ヽ 丶
l l l l l l
l _ l l l l iヽl l l _lz. l
l l '゙TNトl、{レ' リ≦.、l l こちら現場上空のアスコット!
l l l ::::::::ノ 迄i ,l l
l l l  ̄ _'_ ,.イl l 要救助者を発見!照明弾を投下する!
l_.l l`'l.、 __ / :l l l
/ ヽ_ヽl`ー、:::::〉、l l l〉
l `ー┴- 、:. ___〉l lー、
l ,.⊥._Ⅴ 〉レ' 、 l _ _,. 、-z
/ll //´`、〉´:::::l ll,.⊥ - l::::::lヾ.ニコ_,.)Z=
/l l // ーァ7'´ ̄ ./ l::::::l- ' ̄
/│ //ヽ ´ / l::::::l
/ l L - _‐_'゙ノ ヽ、 ‐''´ __ -└''′
98 :1[]:2009/01/10(土) 02:52:03.70 ID:N7F0Ro0K0
/::.::.::/:// .::.::.::.::.::.:./ ! .::.::.::.::.::.::.::.::.::.:|::.::.::.::.::.::.::.::.
\ ゝ‐<::./::./ .::.::.::.::\/ | .::.::.::.::.::.:: /::.::.:|::.::.::.::.::.::.::.:::
\ 〃 / _ ヽ:/::.::.::.::.::.:/\ |::.::.::.::.::.:: /::.::.:: |::.::.::.::.::.ヽ::.::
{{ / / __ ヽ ',.::/::./ `ー |::.::.::.::.:: / |::.::.:/|_::.::.::.::.:l::.::
. ── | ! /r ) } |イ斤テ左≡ォz /::.::.::.::/ 斗七 !::.::.::.::.::.::.|::.::
. ∧ ヽヽ _/ /::! レヘ :::::::::/ /::.::. / j / | .::.::.::.::.:: |::.::
. , -―ヘ `ー /.::.| rー'゚:::::::/ /::.:/ テ左≠=ヵ::.::.::.::.::. |::.::
____/ { /.::.::.| ゞ辷zン // う。::::::7 /イ .::. |::.::.::.|::.::
彡_/ ヽ イ ::.::. | /ヘ:::::::/ |.::.::.:|::.::.:∧::.
〃 V ヽ ヽ.::.: | ヾ辷:ン /:l::.::./!::.:/ 救難団の手助けをするんだ!船をサーチライトで照らし出せ!
l { ∨ }__.::.|\ <! ・ /::.l::|::./│/
ヽ ヽ {  ̄ ̄ ̄`ヽ _ イ::.: l::|:/ j/ 私達も出来る限りの協力をするんだ!
、 \ \ } ) / ̄ ̄ ̄l7::.:|::.::.j::l′ /
現場はまさしく地獄であった。絶望的な状況の中、必死に四隻の巡視船と海保のヘリはサーチライトを貨物船に浴びせ
現場上空を旋回するU-125アスコットは救助へ向かうヘリに変わり続ける現場の状況を報告しつつ照明弾を投下していた。
102 :1[]:2009/01/10(土) 02:54:11.31 ID:N7F0Ro0K0
11月13日 5時過ぎ
,,ベ、 /ヘ、
,ィ" `ヾ、 〃 }!
,〃 ヽ{! |l
{{ /´⌒ヾr‐ 、. }}
!l,,. '´ l}'`ヽ、
,.-'1! /' `,
/, ` / }
レ{ / /イ { l ヽ ヽ } l
{ { Hf「rfュ|ト、{ トH、} }l | }
ヾ、{,《Jイ}ヾ ヽト、},rュfヽ}l ! | あ・・・助けだ・・・助けが来た!
l`゛'=" , 〃Jハリメヒコ |
〉、'''' 、_ ヾ"'`,リゥ}ヘ { 助けが来てくれた!!
{ハ\ ''''_,.ィトイヽ ヽ }
ハlT ̄ >ーr‐__.´ノ ゝ)、} ヽ )}
/ l |l {´'、_ _,.. ノ/ \ }'/ノ
ハ \\ { {_ ´_/ ' \
{ ヽ \`l ∠_ _,./⌒_\
l { ,._ Y´、__  ̄ _/´ ヽ}
| l { Uノ  ̄ ´ _,.. - 、}|
| ! \ 〈 r 、__ / '´ 〈}
救助者達は必死になって船にしがみついていた。座礁から五時間以上が経過。
救助者達の体力が限界に近いのは白く吐く息が途切れ途切れになっていることから見て明らかだった。
105 :1[]:2009/01/10(土) 02:56:03.45 ID:N7F0Ro0K0
, -- 、 , -―――― - _
// ヽ ,/ ̄ - _r~冖ー-、_`ヽ
/ / V/ - r'´ _r -z、_-└、ハ
! ' / |{  ̄ | 「 「f こ三ヘ >-┐
|| / /l` - _ { └t〈」└tソイ 〉 j
ヽ! i / / `└/,∟ヘ _7イ\ーイ|
\ | l ,' ,\ /ーt.T´\ \リ!
 ̄ l l〈 ー- 、 _ {/斗≧xュヘ \/V
', l.ハ _Y 彡イ r lヽ ヘ/-、 ! よし、ベルト確認するのかしら!キャビンのドアを開けるかしら!
ヽ、∨〈 r l 弋._ ノ ' 〃r冖 |/
ハ. ゝ ' / ノ/
〃L', , - ― 、 l| .ィ´ ゙̄l
|l/´> 、 \ | 〉 !イ--z―'イ ̄ ヽ
, 、 l! ,ィ/7_.>、 ヽ二// |「  ̄三了 ',
//`ヽ_ ∨/'´ 〉 `- ィ´ /'ー-、ニ」 ',
/ / / /\{_∠-¬ / | / r'ニ二  ̄| ヽ
〈 ' j_ V 〈 _」 /!\j∠. ┬- ァ ┘ \
\ 、 〈_丿 、└// ̄| r-i ', / {/´ ヘ
一番機フライトエンジニア 佐々木金糸雀一等空曹(飛行時間4000時間超・ちなみにUH60Jのみでの飛行時間)
106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/01/10(土) 02:56:51.31 ID:Ubrzz1HV0
今度はいい役もらったなwww
110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/10(土) 02:58:09.47 ID:uvY1wh6/0
今回の薔薇乙女たちはかこいい
108 :1[]:2009/01/10(土) 02:57:30.89 ID:N7F0Ro0K0
,ィ
_ (.{ _,. ---- 、
/-- ` `' / \. \
/ / `ー ' ヽ ヽ
/ ヽ ヽ ',
. / / / / l l lヽ .ト、
l ./ // //∧ l l ト、l l. ヽ l、 \
l /! :l l l┼ト、l ト. _レl┼l l l トゝ 〉
レ l l l :flrイ為lヽ\ .lイ為トl.l: l.l.l /
l l.l:.l ハ ' k::rj V k::rj '小 l リ/
' l l∧.l ハ ` ´ , ` ´ハムレl∨ いや、これはダメだ!二次災害の危険がある!防波堤にエリオを降ろして
V ∨.v l ト、 ー /./ l l
/ / 人|.l:>.、 . ィ/レ'\ l l 救命器具を救助者達に渡しましょう!それで救助者を引き上げるんです!
/_/_∧ ` _>ミ.Τ.彡くl. ∧l l
/ / .〉l /:::::::::|.:.|:::::::::ハ j〈 l ̄ヽ ここで降りたらケーブルが切れる可能性が!
. / l_/ V.:.:.:.:.:.>t<.:.:.:.:.:.V \l i
ノ レ rト、:.:.:.:.ト-イ.:.:.:.:.:.ヘ_ V ト、
岡田の提言で井上を防波堤に降ろし、救助器具(これ以降ボイヤント)を救助者(これ以降サバイバー)に渡すことにした。
だがヘリのダウンウォッシュ(下降気流)と暴風に阻まれ、サバイバーの元にボイヤントがたどり着かない。
111 :1[]:2009/01/10(土) 02:58:55.71 ID:N7F0Ro0K0
, '´ 、 `ヽ `丶、
, '´ / ,'^丶、 丶 ヽrvx_rx
. / / ′ ,′ `丶、 \ { /了示k
/ 〃 l| `丶、 {ヘ({_乂X}
. ,' / リ __ \ {/:7^ハ::〉
′ { l , /´ ̄ ̄ 、 `ヽ、ヽく∨r┘
. l l | ′/ >,ニ弌xヽ ィニン∨彳
. { 、 | l レ'´ 〃{フ癶j}` /斤!Fハ /
. ! ヽレー、j l|l cゞ=′ 辷j ル'__ あーもう!座礁してるなら動かないでほしいのかしら!
! {∠、 川l / ∨ /
ヽ弋/__ / ___ } レ'´ ̄ヽ ボイヤントがサバイバーに渡せないのかしら!
厶イ,ゝ-‐¬ に= ―-′ , ′ /
, ' ´ ̄ ̄` く _厶 ∠--、ヽ、_ /
`く彡,二フヽ / -‐=厶
/ ∨ ム=ミ>:-r‐Fマ´イ_ ̄`Y `丶、
'/ ∨ _l::.:::_」ート、::\ うニ7´ ヽ
その時だった。突然の大波がサバイバーを襲った。
必死にしがみついていた5、6人のサバイバーが海に投げ出されてしまったのだ。
114 :1[]:2009/01/10(土) 03:00:33.86 ID:N7F0Ro0K0
/:::;′ / / ./ |
|:.:.{ / /___ / |
{:.:.∨> ''":.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:`く |
> ''":.`:.:.:.′.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.∨_ \ ___
ー―,ァ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、:.「 ____|_ ___r――-、<^く `ヽ
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:\:.:.:.:.>/  ̄> ゝ /:::::::``:::-ニ _ニ'く ,. --- 、
/.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.`<:/ / / /::::::::::::::::::::::::::::::``::-、 |
./‐'7:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:/:.:|.:.:.:./|:.:ト、:.:.:.:.:.:./ / / /:::::∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ、:ハ __
./:.:.:.:.:/:.:.:.:.:. メ、:/!:.:.:/ |:.ハ_,.斗、/ / / /:::::::::::::|:::::::::::::::::::::/:::::::::::::::::::::\、 `ヽ
i:.::.:. /|:.:.:.:.:.:/レハfく:./ ィ'fチ圷 | | | l /:::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::::::::ヽ |
!:.:. / l| :/:./:.∧ Vリ Vzソ/| | | | /:::::::::::::::::::レ'´ ̄ ̄ ̄`|::::::::::::::::::::::::::::::::ハ. 、|
!.:./ Vl/ |ハ:.:ハ ' __ 〈〈 〉| | |l /::::::::::::::::::::::| |::::::::::::::::::!::::::::::::::::ヽ }
∨ ___ レ| |> 、ヽ ) ィ∧| | 、 | | /::::::::::::::::::::::_/ ト、:::::::::::/::::::::::::::::::::::::〉
/ //_、L、ヽ ` 7、-vィ| | | 、V ハ |::::::::::::::::::::// | ヽ、/:::::::::::::::;::::::::,′
| /}ニ´イ/ / /`7:::::Y|::::V l! / ̄ ̄ヽ V!:::/ ̄`ヽ | / /、:::::::::::::/:::::::;′
| / | |―く^Y Y /::::::::||:::::: \! /:::::::::::::::::ト、 V \ / / ヽ、:/::::::::;
.V l/| |ニく_ ハ|;':::::::::::|l::::::::::::::\ ヽ、::::::/ >ハ、 ヽ / ./ /‐-、:;′
/| l V__ノ |レ' V、 :::::l V::::::::/:::::\  ̄ / `ヽ、 ト、__,/ ./ ;′
. | V、___,ノ/ _>、:::ゝ\:::::\:::::::\ / | \__/ \___/ /
| l\ \ ,.イ/ \ ̄``ー―‐ '^ー'´ | `ー――――'′
ヽ  ̄ / ヽ |
\__/ / ', 海に流されたサバイバーの救助を先にやりましょう!
/ , ',
119 :1[]:2009/01/10(土) 03:02:25.80 ID:N7F0Ro0K0
、 / l l _ ヽ
/、 ヽ 、 l , イ /ヽヘ |
' \ \ ,く_/ゝ二ノ \/
y-、 y-、\ ,\/
弋__丿 弋__丿 Y 〈
xxx _ xxx lー┘
`l / ヽl / 岡田は何を言ってるかしら!洋上進出は2人でやるものかしら!
_」 / l /、
ー 、 ー―' , '´ / 井上の引き上げを・・・
/ >‐t_j‐<l {―=ニ´\
___|: :ー/: : /:.:./.:.:.、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ__.:.:.:.:.:.:.`ヽ、
/: : : : |: ー{ ¨7 :::/::::::::::\/:::/:::::::/|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::\:::_::\
. /: : : : : 〃二゙ヽ::l::::,'::::::/ 7:: \/::::/ |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::\\|
/: : : : : //ニ二ニ Y::::|::::/ /:::::/|:X`ー-/ :::::::: /|::::::::::/| :::::::::::::|:::::::::::: \
'´ : : : : / / /⌒ヽ |:::::|;イ孑左≠=ェz、. /::::::::/ー| :: _/斗 ::::::::::::|::\:::::::::::ヽ
: : : : / _{ { /r,)} /|::::::::|{l {i::::::::::::: }ヾ' /:: / `ー七 /\|:::::::::::::,'::::::::|\ ::::::|
/ ̄\_ノ Vヘこノイ |::::::::| レう゚:::::::/ // 左≠V |::::::::: / ::::::::| ヽ ::|
, -.、_廴::.::.::j、::ヽ :::l ゞ辷zン ´ /::::::::: }㍉ イ|::::::::/::::∧:::| ∨
_ /⌒/.::.::.::Yミ≡彳(レ小:| xxx /う゚::::::/〃/|:::: /::: / ∨
::`{.::.::{÷≒::ヽ=≡:j | | lヽ ヾ辷:ン /:::::|/::/
÷!≒ヽ.::.::.::.::.}::-‐〈 | 〈〈 j\ xxx` ,:′イ::/ 井上の引き上げを待つ時間はありません!
::.::ヽ.::.::.\_/::.::.::.::}_r' ヾ∨\> <! イ::::/ ヾ
::.::.::.\:/.::、::.::.::.:/0\//│\>`'≠≧==┬─ァ'´::::/| \ 彼らの救助が先でしょう!単独で行きます!
`\ー'::.::./¨`<::.::.::.::.::\//⌒V /=≠彳¨/:::::/ヽ | │
121 :1[]:2009/01/10(土) 03:04:32.76 ID:N7F0Ro0K0
_ ト、 __ ___
/´/ ̄ `ヽハ \ ̄  ̄ / ,、 ヽ, --、
| { /´ヘ  ̄ {. ∟7ムY  ̄l|
丶ヽ / ト、 - - ヘ /{_ソノー '}
 ̄! 〃  ̄ -- _/ / 厂| /
| 〃 , - ´ └ イ-ム.仝!
ハ / -、 '´- 、V l / ・・・そこまで言うには勝算があるのかしら。
{:. , { ィ:::ヘ イ':::::::ト }‐く
\_ヽ ハ´::::::| 弋:::ソ イヘ | 分かったかしら!サポートするのかしら!
r‐{ -ヌ ゝ:ソ _' _ .:.:. ハソ
_, , ィ{:| ヽ、ハ :.:.: { } ィフ |}.:ハ
/ニi´ {.:| ヽ! ゝ | ̄>r 、ェァ7l {:/ /_}:.ヘ
{´ ∟」:.ゝ、_」イ/ l ̄ r'二/.//_ノ{「 ̄ `ヽ!
/ Tエムj ヽハ、 ハ
/´ └r¬、 _{ /ハ、 /
ヽ /ヽ〉, 下f7  ̄ヽ{
波間には救命胴衣がいくつか浮いていたものの人影は一人しか見当たらなかった。
その人影も最初は手を一生懸命振っていたものの、やがて振り方は弱くなり、やがて消えた・・・
122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/10(土) 03:04:47.37 ID:QpQN5LaU0
なんて無茶ぶり…
124 :1[]:2009/01/10(土) 03:06:30.12 ID:N7F0Ro0K0
,ィ
_ (.{ _,. ---- 、
/-- ` `' / \. \
/ / `ー ' ヽ ヽ
/ ヽ ヽ ',
. / / / / l l lヽ .ト、
l ./ // //∧ l l ト、l l. ヽ l、 \
l /! :l l l┼ト、l ト. _レl┼l l l トゝ 〉
レ l l l :flrイ為lヽ\ .lイ為トl.l: l.l.l /
l l.l:.l ハ ' k::rj V k::rj '小 l リ/ 海面に着水しま・・・しまった!重油だ!
' l l∧.l ハ ` ´ , ` ´ハムレl∨
V ∨.v l ト、 ー /./ l l
/ / 人|.l:>.、 . ィ/レ'\ l l
/_/_∧ ` _>ミ.Τ.彡くl. ∧l l
佐々木のホイストケーブル操作のもと海面に着水した岡田には水と異なる「ボスッ」という感触があった。
割れた船から流出した重油が実に8cmもの膜を作っていた。重油を飲まないように細心の注意を払いながらサバイバーの元に向かう。
もし重油を飲んだ場合、下痢や嘔吐などの症状はもちろん肺に入ってしまったら肺水腫や肺炎を起こすおそれがある。
岡田の目の前にはさっきまで手を振っていたサバイバーがいた。
触ってみると重油で顔は真っ黒になっていたがまだ温もりがあった。
「もう大丈夫だ!しっかりしろ!」
叫びながらサバイバーをボイヤントにかけようとするが単身進出のためにうまくいかない。
救命胴衣のつけかたも悪いのでサバイバーが浮いてくれないうえ、重油まみれでヌルヌル滑ってつかめない。
岡田は必死に抱きつきながらサバイバーにボイヤントをかけようともがいていた。
その背後に迫り来る影には気がつきもしなかった。
125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/01/10(土) 03:07:15.71 ID:Ubrzz1HV0
う~わ~・・・
127 :1[]:2009/01/10(土) 03:08:07.88 ID:N7F0Ro0K0
_,-,ニ二ニ=、
//
/:/
ヾ`、
>+:‐: ´: ̄:  ̄: :`:' ̄:l.、___,/
/: : : : /: : : : : : : : :/ : : l: : : :く‐´´
/: : : /: : : : : : : :/: :/: : : : l: : : : 、:\
l: : : /: : : : : : : : :/: /l: : : : ∧ l: : : :ヽ: :ヽ
/: :/: :/: : : _,:_∠L、:::/: : : /::::l l: : : : :ヽ: : ヽ
l: /://: : : : :/::/':::::/: : : /::::-H、: : : : : lト、: ヽ
l://://: : : イミ土=、_/: : :/:::::::::l∧: : :l: : :l `ヾ、
l/: :l l: : : イ:llo:::::::/:::/://:::テテヵl: : :ハ: : l
l: : :l: l: :/.:l.:l し: 」:::::l/:'::::::P::::/'/l: : :l:N: :l
. l: : : W/: : N 、 `‐':::l::l: : lN V
. l: : : : :ハ: : : ト、 ー= ノlハ: :ハl
l: : : : : :、: : : 「フ`‐- ,、-┬:T´: :l l/ うわー・・・船が三つに分割されちゃったよ・・・
. l: : : : :,レ、: : :ヾ、 /、`Y/:l:l: : l
/: : :rニミミヽ: : ヾ、-─┤ `┤: : l
貨物船は船尾・貨物室・船首の三つに分割されていた。打ち寄せる波は船の部品を次々とさらっていった。
貨物室の隔壁もその一つだった。大きな隔壁は波間を漂い、そして岡田の背後に迫っていた。
130 :1[]:2009/01/10(土) 03:09:57.41 ID:N7F0Ro0K0
/: : : : : : : : .:.:\: : : .:\: : : : \
-‐‐/ ̄|: : : : : : : : : : : .:.:\: : : .:\: : : : \
/: : : /: : : : : : : : : \: : \:\: : \: :\:\:\ : \
.//: : /: : : : : : : : : : : .: 十‐‐┼‐ト、.: .:|: : : |.: :|: .:|、: :.∧
///: : /: : : : : : ∧: : : : .: .:| x==ミ、 \|: : : |.: :|: .:|. \ ∧
/ /: : /: : : : : : /_ノ\: : .: .:|〃rェx \ |: : : |.: :|: .:|、. \|
./: : /: : : : : : .:| x=ミ\.: .:||| 扎爿 》 |: : : |.: :|: .:|: \ .レ'´ ̄ ̄ ̄ ̄
/: : /: : : .: :.:.|: :| lf.佗l. \| 弋タ (つ |: : : |.: :|: .:|ヽ: :|\|
./.: .:.:|: : |: : : : |: :| |l弋リ `ー一'´ .|: : /|.: :|/}. }:.:|: : |__
|.: : :/|: : |: : : : |: :| (つ 〈 |: / .|.: :|. / /.:.:|: : | `ヽ もう大じょ・・・ガハッ!!しまっ!!重油が!!
|: .:/ .|: : |: : : : |: :| ____ レ' |.: :レ' /|: : |: : | \
|:./ |: : |: : : : |.:∧ f´─‐ァ‐‐\. .|.: :レ' :|: : |: : |/|. \
V .|: : |: : : : | : ∧ | /: : : : : :} |: ∧.:.:.|: : |\|/| \
. l: : |: : : : | : : : \ ∨{__// / V _\|\| '´ !
\:\: : :\ : : : :\. ヽ ____/ / 「.r‐…'´ j
\|\: : :\: : :l \ '´ /| | \ ./
\.: .:l\| >一 ´|\ /: : | | \/
\| // |____>'´::::::::::| | /
// \:::::::::::::::::::| | /
\\ ./ヽ::::::::::::::| | /
/ ̄ ̄\\ /:::::::}:::::::::::| |. /
隔壁は容赦なく岡田の後頭部を襲った。突然襲ってきた一撃の後に口に広がる重油の匂い。
胃に入った瞬間、重油は心身に異常を起こし始めた。猛烈な吐き気、遠くなる意識、そして離してしまった手・・・
131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/10(土) 03:10:30.57 ID:QpQN5LaU0
うわああああああ
134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/10(土) 03:12:58.88 ID:QpQN5LaU0
しぬなあああ
135 :1[]:2009/01/10(土) 03:13:08.56 ID:N7F0Ro0K0
( く / _,r‐-、´ ` く|
/ `、 ``丶、.>.|、 _,i´((Y)ヽ |>
/ ヽ、 ヾ´_,!ヾー- ト、 ⊿
l / ``丶-、._ ヾ `'ー-ー'i ヽ⊿ !
| / ``丶ヽ _,,.-`'" !
| / _,,.`ュニ=.,、 l
| / _,ュ-‐- ´ _,,..,,_ `i .l
! / _,,_ ,r'´;;;;;ヽ\ l ,r'ヽ .l
! ./ ,r'´;;;;;;ヽ ト、;;;( j / |/
ヾ ! .,' .ト、;;;( j ゞ、,__,ノ l! ノ
⊂ ヾ!.、 .ゞ、_,ノ i i!/ 岡田の様子が変なのかしら!急いで引き上げかしら!
i´'、 , イ-ー-、
⊂ l ! .ヽ γ⌒ヽ / |!_,,..r‐''_,,.-‐-
ヾ 丶 U ヽ ! , -'!-,rニ"-'-ニ二,
r‐.、 ., -'" ` r- ,,__,, ィー‐-l´ __,,,,... |
_ ! ヽ _,,r´ _,..、-z='、 i/ヾ,_,l,,_ !-‐ニ´' _,,|
i ヽ ヽ ヽ /r'´i`´/,,-'" _,, ヽく ,.イi i`iー' i´_z=ニ 、
ヽ,. `丶、ヽ ヾ`´ | ヽ、_,.-‐''"`i .V | |o l ! `-‐'7"i
岡田は一度ヘリに戻り、態勢を立て直すことにした。防波堤の井上を引き上げ、2人態勢でサバイバーを助ける。
だが後頭部を鉄の隔壁で殴られたうえ、重油を飲んでしまったことで岡田の意識は消えかけていた。
井上一人を重油の海に出すわけには行かない、もし出したら二次災害になってしまう。
薄れていく意識の中で目にしたのは、一人でも海に入ろうと準備する井上の姿だった。
136 :1[]:2009/01/10(土) 03:14:24.46 ID:N7F0Ro0K0
/: :レ‐: '' :_ ∠ ___
_{: :/: : : :´ : : : : : : <
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : :`ヽ、
/: :/:. : :.| : : : : : : : : : :、 : : <⌒
∠: -ァ: : : : : :∧: : : : : : : : : : :\ : : \
/: :/: : : :/: ∧:. : :.|: :l :、 : :.| : V :x- ゝ
|: / : : : r≧<ヽ : |>≦V:.|_: :「 ̄
|∧: : :|: { Vzリ \{ Vzソ |: | }: | 岡田さんは休んでいて下さい!私が一人で行きます!
ヽ: :|:∧ ' _ |/イ: /
∨ハ: > 、 _ .イ:/ V
_ >‐{_` ´ ト、′
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ̄ ̄:.:.:.:ヽ、
/:.:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
./:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.∧
./:.:.:.:.:.:..:.:.:∨:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨:.∧
/:.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:.:.}/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.∧
〈―‐ x:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.∧
\:::| \:.:.:.:.:.:{:.:.:.:.:.:..:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:..:ノ
137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/10(土) 03:14:39.91 ID:QpQN5LaU0
それでもヘリまで戻ったのかすげえ!?
138 :1[]:2009/01/10(土) 03:16:00.10 ID:N7F0Ro0K0
/:.:.:.:.:.ァハ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:!
/:.:.:.:.:.// !:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.\:|
/:.:.:.:.:.,' ,′ レv':.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:|:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.、:.\`:.|
./:..:.:.;.:イ|| ,' |:.:.:.:.://:/:.:.:.:.:.:.:/|:.:.|:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ト、:.`<
∠:. イ |:.:.| l | !:.\:/:/:.:.:.:.:./ /:./!:.:.ト、:.!:.:.:.:.:.:.|:.:.:.>、:ゝ
. |:.|', | V:ハ圷、:.:.xく_/:./ィ≦ ̄ト、.:.:.:.:.|:.:/
i⌒ヽ、 |/「 ハ V^',V :}′ /.:イ{:::::ゝトゝl:.ハ.:.:.:.|/|
ヽ. \ / ̄Vハ | ', } ゞ′ V辻:ソ /:.:∧:.:.|:∧
',. ', l }ハ〉! 、l ′ __/__/_ノ∨ト、:| 井上!やめよう、やめよう!一人じゃ危ない!重油がひどくて
', l| ハ/ ∧ ヘ\ ‐- , '" `ヽ、:.:ゝ
', | .ハ/ ヽ. ! ヽ、 / ヽ サバイバーの身体が全然まとわりつかない!
', Vイ/ ノ l / ',
',  ̄ / ! / ',
ヽ / / / ',
139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/10(土) 03:18:00.42 ID:QpQN5LaU0
ダメージがあるとは言え、歴戦のメディックが音を上げるっていったい…
140 :1[]:2009/01/10(土) 03:18:41.57 ID:N7F0Ro0K0
/: :レ‐: '' :_ ∠ ___
_{: :/: : : :´ : : : : : : <
/: : : : : : : : : : : : : : : : : : :`ヽ、
/: :/:. : :.| : : : : : : : : : :、 : : <⌒
∠: -ァ: : : : : :∧: : : : : : : : : : :\ : : \
/: :/: : : :/: ∧:. : :.|: :l :、 : :.| : V :x- ゝ
|: / : : : r≧<ヽ : |>≦V:.|_: :「 ̄
|∧: : :|: { Vzリ \{ Vzソ |: | }: | メディックは他を救うことが使命です!
ヽ: :|:∧ ' _ |/イ: /
∨ハ: > 、 _ .イ:/ V 行かせて下さい!!
_ >‐{_` ´ ト、′
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ̄ ̄:.:.:.:ヽ、
/:.:.:.、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
./:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.∧
./:.:.:.:.:.:..:.:.:∨:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:∨:.∧
/:.:.:.:.:.:.:.、:.:.:.:.:.}/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.∧
〈―‐ x:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.∧
\:::| \:.:.:.:.:.:{:.:.:.:.:.:..:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:..:ノ
142 :1[]:2009/01/10(土) 03:20:36.64 ID:N7F0Ro0K0
/: : : : : : : : __: : : : /: : : : : : /: : : : : : : : : : : : \: : : .: .:\___ : : \. /
/: : :_, -‐'フ´: : : :/: : : : : : : /: : :/: : : : : : : } : : : : \: : : : : \` ー-ゝ /
-‐<_____/: : : : /: : :─-、 /}: : /: : : : : : : /: /\: :-‐\: : : : : \ {___, -‐'´_ノ
/: : : : : /: : : : : : : /\レ'{: : : : : :/l: / / \: : : :\.: : : : :\{ ̄ ̄ ̄
- ‐'7: , -‐'7: : : : : : / {「于㍉、\.: : :/ }/ィチ于¨l}`7ー--\: : : : :\
. // /: : : : : /⌒V ヽ.扎_爿\\{ / 扎_爿 ノ ,' }: }: :}` ー- __\
. / /: : : : /{ {. ハ. `¨´ `¨´ / /.:/∨
|: : :/|:.:.:.\__ム l /./∨\ヽ
|: :/ |: / }ハ ____ /´ }ノ 井上!危ない!危ない!一人で行ってもダメだって!
∨ ∨, -‐‐…\ { } /…‐-、 ´
/ /.: :\ ヽ___ノ /:ト、 \ 自らの命も守れない人間が他を救えるか!危ない!ダメだって!
// _ノ: :人ト、> ___, <ノ}人 :\ \
.-‐{ {  ̄ _}三≧====≦三j__  ̄ } }、
 ̄ ̄`フ´ \ /三三三三三三三三ム // `ヽ、
/ \ /三三三三三三三三三ム / `T´ ̄ ̄
この時、井上を必死に諭したことを岡田は全く覚えていない。
だが井上は岡田の一言に今も感謝し続けている。
「あそこで岡田先輩が止めてくれなければ僕は今ここにいないでしょう。」と。
144 :1[]:2009/01/10(土) 03:23:03.39 ID:N7F0Ro0K0
,r _‐_-、, -_¬、
_, r― 」 / ヽ/_ ヽ }
_ /⌒ヽ.\ 〈 〈 〈 ̄`ヽ:::〉 } |
// ' ∠ /\ヘt┘ |] //
rー、-、 「L._ r‐┘ \\ r┴くー- 、__
├‐、 \} ソ、 ` Y 」/ ̄ ]
ヽ \  ̄ ̄ ] _ _ | ̄ ̄ / ̄/
l  ̄ ̄|'´ ̄  ̄`「 ̄ ̄ |
i ly'7ミ r'7ミハ. /
| |ヘこソ ヘこソ〈.| l 岡田!一度、基地に帰るかしら!二番機も来たし、二番機に引継ぎかしら!
ヽ ├-、 _ 厶} /
| 人 l `ニ´ / イ! l
\ ノ /> n< | 丶>‐'´
//\_/ /〈_/o|_/ | ゝ_/ト、
r'/ } /: : : : o: : : :| / l {
} | \: : :o: : : / 」 l|
146 :1[]:2009/01/10(土) 03:24:38.42 ID:N7F0Ro0K0
/ : : : : : /: :/: : : : |: {: : : : : : : : : : : : :\: : : : : : : : \ : / ∧ /
/ : : : : : / : : /: : : : : |: : : : : : : : : : : : : : : : ヽ: : : : : : : : :ヾ' / : \ _/
/: /: : : : :./ : : : : : : : : : : |: :l: : : : : : : : : :ヽ : : : : :',: : : : : : : : : ∨ /: : : : : 二ニ=- {
. /: / : : : : /: : : : :,' : : : : : : |: :| : : : : : : : : : │ : : : : | : : : : : : : : : ∨_: : :ヽ.: : ト、\ ノ
/: /: : : : :./ : : l: : |: : : l : : : |: :|: : : : : : : : : : :| l: : : : :|: : : : : : : : : : : \゙ヽ: .\| ヽ∨
∨l: : : : :/ : : : |: : |: : : l : : : |: :ト、l.: : : : : : : : :| |: : l: : |: : | \ : : : : : lヽ:∨\: :| /
!: : : :/: :| : : |: : |: : : |! ヽ、|:_:|_ム: : : : : : : : :|_l: :∧-|: : |∠ム:.: : : : :lハ:∨: |V\/\
|: : : :|: : | : : |: : |: : : |!: : : |∨\\: : : : : :l:| ∨ _j斗千下 入: : : : :|_ハ V| ̄ ̄`'<_
|: : : :|: : | : : |: : |: : : |: : : :{ f代外、ヽ: :.:、_斗 孑圦 じc' |〃Vヽ: : : :|: :∧ | `丶、
l: : : :|: : | : : |l : l: : : | : : :ヘヾ ∨じ'トヘ:.: : :.レ'´ 弋..辷’人. |: :.l : : :|/ ;小 うっ・・・ううっ・・・私は・・・私はサバイバーを・・・
ヽ: : :| {ハ:.:.八 : : : : , : : : :ハi /ー='彡ヘ : /ー=ミ` ̄ ゙̄ヽ ! |: :.|.: :.:.|: :// !
\レ ハ: Vヘ: : : : ヽ. : :ハ.i ∨ i i |: :ハ.: :.:|:// / 助けを求めるサバイバーを見捨てて逃げたんだ・・・
∧:ヽ \: : : :\: : :ヘ 、ノ j レ|:/ハ: :.|'/ /| l
,′'\{ \: :∨\: :|ゝ t‐= ⌒> /=´|′ 〉│/ l まだ・・・まだ生きてて・・・温かかったサバイバーを・・・あぁ!
│ ヽ/│ハ:| > .,_`ー 一'´ / //V/ ! |
/| /\\ ',! │ l >ー=彳⌒ト、 │| ノ / 私だけ・・・私だけ逃げて帰ってきたんだ・・・畜生・・・
/│ / \. | | {{ | | .}} │| │
147 :1[]:2009/01/10(土) 03:25:08.82 ID:N7F0Ro0K0
「私は・・・メディック・・・失格だ・・・」
流されてきた貨物船の鉄の隔壁で後頭部を強打し、重油の海でサバイバーと繋いでいた手を離した岡田はこの事がトラウマになる。
まだ温もりの残るサバイバーを引き上げられなかった岡田は自分を責め続けた。
「自分だけ逃げて帰ってきた」と。
そして岡田にはこれから地獄が待っていた。
151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/01/10(土) 03:26:46.41 ID:0jy5N63z0
スバル、はまり役すぎるwww
153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/10(土) 03:31:01.85 ID:QpQN5LaU0
まあ、一番機メディックが蓄積した情報は必ず生かされるとは思うが。
5 :1[]:2009/01/17(土) 23:14:40.70 ID:hIBfsdza0
同刻・救難ヘリUH-60J 二番機
, ,´ ヽ /`ヽ `ヽ,ヘ i
/ ,, ./ ハ `ヽ l
./ ィ/ / i ', i l
/ / / イ /| 、 い '. |
./ / ナメ、,! / .| ト! } , 〉. |
./ // / .l ,'_| 」__| ,' , | ∧ |
/ , / ,下、 | , .九!下 ,' , ハ ∧|
/イ/| ./ i! fい.|. ; -‐ リ ',. / , ,ノ 》
/ | イ ゝヒリ|. ! ´fいryュゝ/ / ,ハ //
/ | |´ | l 」_Ⅴ / /. .| f⌒Vイ .レ' ,イl
/ .| . | |. ! `¨´ / ,レ´ / .| .トイ .| 一番機が進出した頃に比べるとだいぶ風も収まってきたな。
| ∧ , | / ' ./ / | .| '|
__ | / \ _ヽ! ./.,' / イ | .| / | 岡田は重油を飲んだそうだが大丈夫だろうか・・・
イ `ヽ, |. / r―-ヽ,____,,ィ/ / ./. ,' .| .|/ .|
\ | / }! 《`ヽl / / / , !イ .|
ヽ, / 》ー・…‥‐-、 / /./ , ./ l .|
/ ̄ゝ ,/ ./ r-― 7,'¨ ̄ 〉. , / l,イ'
, ' Y / / /./ ./. , /. /,'/
/ / / ./ , / ,'/
! / ,// .イ ., / ,イ
___________________ノ! r--‐' _ __|__ , , ' /
<, >__/. l{ ´  ̄ / /・‐- ,,'
フVK|  ̄ヽ
6 :1[]:2009/01/17(土) 23:18:36.38 ID:hIBfsdza0
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●)
. | (__人__) まだあの時は真っ暗で重油と海水の判別ができませんでしたからね・・・
| ` ⌒´ノ
. | } だんだん明るくなってき・・・なんだこれは・・・
. ヽ }
ヽ ノ
徐々に明るくなってきた頃に二番機が現場上空に到達。一番機は重油を飲んだ岡田を基地に戻すために帰投中だった。
開けはじめた視界に飛び込んできたのは、防波堤に衝突し三つに分断され重油を流出させ続けている貨物船。
しかもサバイバー達がいる船尾部分は高波に晒され、これまで見たことがないほど激しい8の字を描きながら揺れていた。
それだけならまだしも、船尾部分には無線用のヤグラやクレーン、切断されたワイヤなどが槍のように突き出ており
近づくものを撃退するかのごとく不気味に揺れていた。
9 :1[]:2009/01/17(土) 23:23:06.19 ID:hIBfsdza0
____
/\ /\
/( ●) (●)\
/ :::::⌒(__人__)⌒:::::\ 洋上に漂流中のサバイバーを発見したお!
| |r┬-| |
\ ` ー'´ /
, -- 、 r 、 _
〃⌒ヽ } r 、 | |j |
″__,.人'-< ̄`ヽ ヽ \ } |! !
,∠! \ \ ヽ \ r 、\ ヾ ' |
,イ | } , ヽ. ' \`ヽ /⌒f }
/ | | l | !レ仏._ヽ} ', } `{ { }'
| i _L⊥ト、 },たフ'Ⅵ\∨ _√弌 `冖二L_
i|l l たナ`}/ 、 }ヾ }/、________ / \ ク>Z二二ミヽ、_______ 事故から五時間以上経過、おまけにさっきの高波で
Ⅵ { ヽ ´ - .ハ/`ー ── _〉x、_/ (/ `V  ̄ ̄`ヽ \
_l {ヽト、ヽ\ ´ /\}__ ___ムミ`ヽ/}_zZ二二二ミ} )ノ} 重油の海に投げ出されてから海面に這い上がれないところを見ると
⌒ヾ〉 i l\ト、\‐- -'rニミ' \\ Y´ { __________
.ノ,.イ | r ┴'´‐┴<≧∧ 〉ミ≧、 \}j \ ──‐ 、 ──────`ヽ 重油を大量に飲んでいる危険性がありますね
/´ ! j |_ _ \ `/ \\ X\ 、/  ̄ ̄`ヽ ヽ
/ { | /ヘ_`ニ´-‐┐〉/ Ⅹ\ヽ \ \ \\ 私と原田の2人で洋上に進出して救助します!
レ' //-‐…ァ=‐-zノ/ ∧ ! } \ 〈 ヽ `、
// ′  ̄フ ( { / \ } { , ゞ\ / )ノ}
/ハ / { ヽ /_,.イ O_ \ \ \_____
10 :1[]:2009/01/17(土) 23:23:49.19 ID:hIBfsdza0
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●)
. | (__人__)
| ` ⌒´ノ 了解。これより救助にあたります。
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
____
/\ /\
/( ●) (●)\
/ :::::⌒(__人__)⌒:::::\ 重油を飲まないように気をつけるんだお!命にかかわることだお!
| |r┬-| |
\ ` ー'´ /
12 :1[]:2009/01/17(土) 23:29:35.01 ID:hIBfsdza0
, ,´ ヽ /`ヽ `ヽ,ヘ i
/ ,, ./ ハ `ヽ l
./ ィ/ / i ', i l
/ / / イ /| 、 い '. |
./ / ナメ、,! / .| ト! } , 〉. |
./ // / .l ,'_| 」__| ,' , | ∧ |
/ , / ,下、 | , .九!下 ,' , ハ ∧| いいか、普段より海面に上半身を出すように心がけろ。
/イ/| ./ i! fい.|. ; -‐ リ ',. / , ,ノ 》
/ | イ ゝヒリ|. ! ´fいryュゝ/ / ,ハ // 重油がゴーグルに貼りつくと前が見えなくなるからな。
/ | |´ | l 」_Ⅴ / /. .| f⌒Vイ .レ' ,イl
/ .| . | |. ! `¨´ / ,レ´ / .| .トイ .| シュノーケルから重油が入るかもしれん。いいか。
| ∧ , | / ' ./ / | .| '|
__ | / \ _ヽ! ./.,' / イ | .| / | 波のタイミングを測るんだ。
イ `ヽ, |. / r―-ヽ,____,,ィ/ / ./. ,' .| .|/ .|
\ | / }! 《`ヽl / / / , !イ .| タイミングを間違えて重油を飲むと死ぬことになるからな!
ヽ, / 》ー・…‥‐-、 / /./ , ./ l .|
/ ̄ゝ ,/ ./ r-― 7,'¨ ̄ 〉. , / l,イ' 降下開始!
, ' Y / / /./ ./. , /. /,'/
/ / / ./ , / ,'/
! / ,// .イ ., / ,イ
___________________ノ! r--‐' _ __|__ , , ' /
<, >__/. l{ ´  ̄ / /・‐- ,,'
フVK|  ̄ヽ
/ .| l
久保木一曹をヘリに残し、阪田・原田の両名は重油の海へと降りた。普段は「パシャッ」と立てる海面が
今日は「ボスン」という鈍い音しかしなかった。2人がサバイバーの元へ向かうたびに周囲で「ボスン」「ペタン」という
不気味な音が響いていた。
15 :1[]:2009/01/17(土) 23:34:27.42 ID:hIBfsdza0
/ ̄ ̄\
/ ノ \ \
| (●)(●) |
. | (__人__) | 阪田一曹!救命胴衣です!
| ` ⌒´ ノ
. | } サバイバーを発見しました!
. ヽ }
ヽ ノ
,.-- 、
/ , ' , =ニ二 `丶
__ 〃 ,':/::.::.::.::.::.::.::.::.:.\
,.. -=ニ二::_:::ヽ.{i ,. ┴ ‐‐- 、..:.::.::.::.::.::.:\
,. ‐‐`"':`:´.:_::.::.::.::.::.::.::.::.__:.:ヽ、::.::.::.::.:ヽ
/::.::, -‐,. -::.::.|:::`::.::.::.::..::.:´::.:\:::ヽ、::.::.::.::ヽ
, '::.::,ィ::.::.:/:.::.::.::.::|::.::.::.::.::..、::、、:、::.:、:、ノトヽ、:.::.:ヽ
/:://::.::/:|:.::.:|::.:|:i::l::.|::.::ヽ.:::i、::||ヽ::.:\:ア:\i.::.::.::',
/:/ i::.:://|::|::.{::.:l::l:ヽ:l::.::.::ヽ:.|`リミ:!.ヽ:ヽ:V/::\:.::.:',
〃 {::.::l:l:.:l.:.|‐ト-:ト..',_:トト、::.::|斗七弌l:ト:::i:V;,::.::.:\::.::',
i' l:.::|::|::.:l:.:lヾ弋'''ぅーヽヽ::代、_,゚// !トi、l;;;;;;;;;,::.::.::ヽ:.::',
l:::|小::.:Nヽi 辷ニ- ヾl ー一' /!k'ソヽ;;;;;;;;,::.::.::ヽ::', 正面から行くなよ!正面から行ったら羽交い絞めにされて
ヽ|l:l ヽ:ト、i:lヾ、 i /'|:ト、、 \;;;;;;,:.::.::.:ヽ:',
ヽ', ヽ !ヽ\ 一 , ' || ゙i、 \;;;;;;,::.::.:ヽ', サバイバーもろとも重油の中に沈むからな!背後から接近して抱き上げろ!
ヽ ヾ.!i 、_ ,ィ ,ル |:| \;;;;,::.::.:ヾ,
, ‐- 、 ,.="弋 ||`ー ´ .| __ " \;:.::.::.:ヾ
/ `' ⊥.._ ||" ̄"''┤ ||`i ヽ;,.::.::.:.ヽ
/ 、 | `\ 「 ̄||│ _ ヽ::.::.::.:|
/_,. -- ., _ ',.L_, ./"ヽ、 | /-く, `ヽ ヽ::.::.::|
./'" ` ヽ、 | ',i ヽ__j lニ 、ヽ ヽ ヽ::.::.|
{ \! l:l-‐- 、 ヾヽ `ヽ、 | lヽ::.:|
.ヽ 、 ヽ |:| \ ⊂⊃ ヽ| /;;;ヽ:|
16 :1[]:2009/01/17(土) 23:44:44.04 ID:hIBfsdza0
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ○)(○)
. | (__人__) 大丈夫ですか!!しっか・・・
| ` ⌒´ノ
. | } 重油が顔にヘバりついてる!!
. ヽ }
ヽ ノ
, -- 、 r 、 _
〃⌒ヽ } r 、 | |j |
″__,.人'-< ̄`ヽ ヽ \ } |! !
,∠! \ \ ヽ \ r 、\ ヾ ' |
,イ | } , ヽ. ' \`ヽ /⌒f } 大丈夫だ!お前の声で口を動かしただろ!まだ生きてる
/ | | l | !レ仏._ヽ} ', } `{ { }'
| i _L⊥ト、 },たフ'Ⅵ\∨ _√弌 `冖二L_ 必ず、必ず助けるからな!寒かっただろ!頑張ったな!
i|l l たナ`}/ 、 }ヾ }/、________ / \ ク>Z二二ミヽ、_______
Ⅵ { ヽ ´ - .ハ/`ー ── _〉x、_/ (/ `V  ̄ ̄`ヽ \
_l {ヽト、ヽ\ ´ /\}__ ___ムミ`ヽ/}_zZ二二二ミ} )ノ} さぁ!家に帰ろう!
⌒ヾ〉 i l\ト、\‐- -'rニミ' \\ Y´ { __________
.ノ,.イ | r ┴'´‐┴<≧∧ 〉ミ≧、 \}j \ ──‐ 、 ──────`ヽ
/´ ! j |_ _ \ `/ \\ X\ 、/  ̄ ̄`ヽ ヽ
/ { | /ヘ_`ニ´-‐┐〉/ Ⅹ\ヽ \ \ \\
レ' //-‐…ァ=‐-zノ/ ∧ ! } \ 〈 ヽ `、
この時、2人は三人のサバイバーを救出した。救助後に直ちに石狩湾埠頭に着陸し、埠頭で待機していた救急車に移管して
すぐに船尾部分に取り残されたサバイバー達を助けに行った。
だがこの2人の懸命の救助も空しく、三人のうち二人が死亡してしまう。
17 :1[]:2009/01/17(土) 23:49:05.37 ID:hIBfsdza0
/
、、、、 _ _ -─, 、 /
 ̄ ̄ ─ - 、、、、 _ ,_, _ - ─ ,' \ /
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄""" ''' 〃── - -- -'─、 r≡ = ュ,_、、、、 --─────────── '''' ""  ̄
i ri' i_ / .〉ュ-'
,、‐'"  ̄ ̄,.フヘ.rヾ`゙ ''' ヽ、_、 /.// /
,.、─'----、.,--,、、、、゙-、ノノ__ノ,>.ヽ- /、/ /./
/ ̄/ ̄/  ̄7' ̄`',‐,────、‐、、‐' -、..,,_ ,/ / /
,/-‐ '─'--、.,/ l li i(,゚iコ) `!i i i i : ゙''‐-' ,/ ,r───--- 、
,´ r─、  ̄~ i r‐ュy ━━!L.」 L」 : __,.l:::::::::: --─ '
ゝ:::::::::::::::::.. ', ,ノ ノ ̄,ノ ̄ ̄,ソ ;__.,、-‐''"
`゙''─,--、────ヘ>── ‐‐'──‐''" ヘ〈
i;i(,)i ヽ,´r、 ((,
` ´ ゝソ〃
救急車にサバイバーを移管した後に現場に戻ると、辺りは明るくなり状況の確認ができた。
すでに船尾部分は左に横倒しに近い状態で荒波にされるがままに揺さぶられていた。
左舷の半分はすでに海中に沈み、空中に突き出た小さな甲板もサバイバーを海へ落とすかのごとくほぼ垂直だった。
そのほぼ垂直になった甲板の鉄柵に必死にしがみつくサバイバー達を洗い流すかのごとく襲う大波。
鉄柵にぶら下がる状態のサバイバー達の体力は限界だった。
19 :1[]:2009/01/17(土) 23:52:33.81 ID:hIBfsdza0
/ ̄ ̄\
/ ノ \ \
| (●)(●) |
. | (__人__) | 降下してサバイバーの元に行くのもいいが、あれだけ揺れてる足場に下りるのは極めて困難だ・・・
| ` ⌒´ ノ
. | } もう少し時間を置いて風が弱まらないと・・・
. ヽ }
ヽ ノ
原田の言った足場、それは荒波に晒される甲板脇のヤグラだった。ヤグラの大きさは120cm四方ほどの大きさしかなかった。
原田のように救出をしばらく待つ判断も必要である。できないことをできると言って二次災害を引き起こしてしまえば元も子もないのだから。
興奮して周囲が見えなくなることほど危険なものはない。
だが久保木一曹は違った。
21 :1[]:2009/01/17(土) 23:55:48.15 ID:hIBfsdza0
____
/\ /\
/( ●) (●)\
/ :::::⌒(__人__)⌒:::::\
| |r┬-| | やる夫は船に乗り込むお!ホイストとボイヤントを準備してくれお!
\ ` ー'´ /
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ○)(○)
. | (__人__)
| ` ⌒´ノ
. | } な!どこに下りるんですか!
. ヽ }
ヽ ノ
____
/⌒ ⌒\
/( ●) (●)\
/ ::::⌒(__人__)⌒:::: \ あのヤグラだお、あそこに降りて足場を確保するお。
| |r┬-| |
\ `ー'´ /
> <
23 :1[]:2009/01/18(日) 00:00:44.18 ID:dBwDW6Ll0
, ,´ ヽ /`ヽ `ヽ,ヘ i
/ ,, ./ ハ `ヽ l
./ ィ/ / i ', i l
/ / / イ /| 、 い '. |
./ / ナメ、,! / .| ト! } , 〉. |
./ // / .l ,'_| 」__| ,' , | ∧ |
/ , / ,下、 | , .九!下 ,' , ハ ∧|
/イ/| ./ i! fい.|. ; -‐ リ ',. / , ,ノ 》
/ | イ ゝヒリ|. ! ´fいryュゝ/ / ,ハ //
/ | |´ | l 」_Ⅴ / /. .| f⌒Vイ .レ' ,イl
/ .| . | |. ! `¨´ / ,レ´ / .| .トイ .|
| ∧ , | / ' ./ / | .| '| 勝算はあるのか?
__ | / \ _ヽ! ./.,' / イ | .| / |
イ `ヽ, |. / r―-ヽ,____,,ィ/ / ./. ,' .| .|/ .|
\ | / }! 《`ヽl / / / , !イ .|
ヽ, / 》ー・…‥‐-、 / /./ , ./ l .|
/ ̄ゝ ,/ ./ r-― 7,'¨ ̄ 〉. , / l,イ'
, ' Y / / /./ ./. , /. /,'/
/ / / ./ , / ,'/
____
/_ノ ヽ_\
/( >) (<)\
/::::::⌒(__人__)⌒::::: \
| |r┬-/ | これまでの経験から言うとこれは行けるお!
\ ` ̄'´ /
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/01/18(日) 00:03:49.61 ID:JNLCnvAf0
やる夫やるじゃん
26 :1[]:2009/01/18(日) 00:04:58.09 ID:dBwDW6Ll0
/ / ̄`X \
〃 /うx _ ./ /: : \ \
{{ r‐'⌒ヽ.\.: .: .: `'く/ : : : : : : \ >
ヾ.__r‐{⌒ 、.: : : :.ヽ.ヽ: :ヽ : : \: :_ : : :-=\
,.. :'’: :{: :|: : : :\.: : : : : .:'.: : :\\\_: : : : : : : :.\
. /: ://∧∧: :\: :\ : : : : ∨ ̄》=《^Yミx.: .: : : : : : :\
 ̄¨“冖¬=-x/ :/: :/ 〃: :\\: :><: : : : : :v=《ー''='ヘ《人.: : : : : : : : .:\
. /ノ/: :/ / : : {\.: :/ム=ァ':.∧.: .: :〈ク}}: :,: :}j: :ト、\ : : : : : : : : : :
,. '´ {: : {. { 乂: ∨`くイ弋ゾ} ハ.∧ |: : Ⅵ / /!j/:| \`ー=ニ二二 ミ\
/ ‘,: :'.’,: : ト、\ ` j/ ∨|:|∧ ∨ /川 / \.: .: : : : : .: .:\\
/ \{\\トr'}ヽヽ jノ )∧ Ⅵゾ / \: : : : : : : : : \\
{: \ \ く ,. y く ̄ ̄ ¨¨∨¬='-.、. \: : : : : : : : : \\
ゝ. ト、 ヽ. ヽヘ.` __ \ ハ \ \.: .: : : : : : : \{
`=-==}公ッ ,丶 //ハ. 厶ア¨ ̄]≧xハ \
/∧ハ /ア } }x`='//// r広≠7ア7ァx_/j|
| V ヽ,r= イ { ハ. \// /l/_」L」_////∨! ベテランのお前が言うんだ。間違いないだろう!
\ ヽ ノ ,乂 ' /厶ィfアl/ `'く.//》'\
ヽ / ̄\ ,∠二ニ斗f'≠宀=ミ. )、////》 降下準備!ホイストとボイヤントの準備を急げ!
∨ ,.> ' /^ / \/:/
目標のヤグラは波に揺られて大きく揺れているうえ、久保木自身も強風に煽られ思うままに降下できない状態だった。
だが彼は波の周期、ホイストケーブルの揺れの周期を全て計算した上で「ヤグラに降りれる」と判断。
____
/\ /\
/( ●) (●)\
/ :::::⌒(__人__)⌒:::::\ 落ち着け落ち着けやる夫!
| |r┬-| |
\ ` ー'´ / やる夫の信条は「心は熱く頭はクールに」だお!
30 :1[]:2009/01/18(日) 00:09:35.16 ID:dBwDW6Ll0
風に振られ降下中に浴びた高波にも負けず、久保木はヤグラに飛び移った。
, '´`ヽー=ュ
| 。 ト三=-- 、
/ ° ,.、 ヽ、 ヽ、
ッ-=、 `´ _,,..-’、 `ヽ、 ヽ、
, ' ∧ ,'厂ヽ、 ヽ、 ゙、l ヽ、
/ / l| ヽ/ | l l ゙、 l| ゙、 }ソ ヽ、 ヽ、
/ / l l l| |l,.仆-|=j、} j ト、 ヽ、ヽ、
/ / l| ゙、 ゙、 ゙、!レ'iナ´:;:ゝイ/ |ヽ| ソ l
| ,イ l| ト、_ ト、\l| ゙、::::::'ヵ.| l| | l| レへ、
lト、 ヽ ヽ、|、ドミ ` ヽニノr'つ!| _,レ f´ \ あ・・・あ・・・救助だ・・・
ヽ、__寸_ミ=乂c, `Lj-|ヽ、,..-‐=7'ベ´) ,ゝ
| l | トvっ 。 ノ |-く トミ、_,.イ
| | |,.ゞ'i 、_,,..-ィ'´_メ、 ヽ、 >、 ./ー==ヽ
ヽトr' l | `ー-ァ'´ .lヾミミシハ、 / lミ'ー- 、 ト}
| vj / .レ ヾニシーィ'__,,..=ヘ、 ヽ、>
| / / / ゝ、ヽーッ-ァ、ト、 ,..ゝ
久保木の目の前には力なくヤグラにしがみつく二人のサバイバー
そして上を見上げれば鉄柵にぶら下がる八人のサバイバーがいた。
32 :1[]:2009/01/18(日) 00:12:57.80 ID:dBwDW6Ll0
____
/\ /\
/( ●) (●)\
/ :::::⌒(__人__)⌒:::::\ 助けにきましたお!さぁ、このボイヤントを身体にかけてくださいお!
| |r┬-| |
\ ` ー'´ /
まず目の前にしがみつく二人のサバイバーの引き上げを行った。
続いて鉄柵にぶら下がるサバイバーの救助に当たった。その間、久保木を容赦なく高波が襲ったが
久保木は流されないようにヤグラにしがみつきながら、ボイヤントを操って救助活動をしていた。
そして五人目を救助しようとしていた時だった。
35 :1[]:2009/01/18(日) 00:17:15.95 ID:dBwDW6Ll0
/ // / / ノ / l 、 < へ ヽ `、:: :: :/ \
/ / / / / / | lヘ \ \ \ヽ \ ヘ_」\ヾ
/イ/ / / / / /| l| \_ ヽ_,,.ニ二_ \ 〈 k-、_\
/// / l l l { | l `\_\へ、`ト、ヾヘ ヽ∧:. . /⌒ー
/ / / / l | | j|zナ´ l l `ヾ `ー=ゝく ヘ'´:. :.: :...
/ l | | | /|/| l l l \l ヽハー- _
/ /l | ly'"ヽ l!/l | lリ ゝ ,===ュ_ 弋 、 ヾ∧:. :.:
// l / l l ∨l′リ _, ´"⌒`ヽゝ |ミl ヽ:.
l´`ヽ l /l | l、l l { /≠''` ′ 〃〃 |ス| 丶 ヽ もう・・・ゴールしても・・・いいよね・・・?
{ ヽl/ リ|l ∧ l ヘ イィ" , ー ´ ヽ レ|ズ} \
∧ ヽ リ l゙ 'l lハゝ 〃 ゝ _ ノ /l:. l ∧ \
\ ヽ l゙l l |リ 心 ‐ /l:. l:. l } がんばった・・・もん・・・ね・・・
\ \ ゙、 l {く ヘ、 /l| l:. :. l:. l |
\ \_,l l、_二_ ゙ミ_ュ、、_ / | ハ.: ハ:. ヽ l
_,ゝ \: : `ヽ、=二`≧=ー‐< |.: |l:.:. l:. l! l l l
/´ 、 、 \ヽ: : ヽミ、ミ ー `゙'┴ 、l:. l } l l
'、 `ヾ‐--、 _,,Lン {: 丶: : : : \ ミ ー ``ヽ、 } l| l
{\ r=' ̄´ {: : ヽ: : : : : \ 、 ヽ \l| l
ゝ._`''''''ゝ、__ _,.. l: : : 丶: : : : : :\ ヽ \\ l
` ‐弋 ̄´ `T´ /: : : : : ヽ: : : : : l: ヽ、 ヾ \ \
|`: ー<_ /: : : : : : : i: : : : : l: : : \ \ヽ
|: : : \: :`Y′: : : : : : : : : : : :/: : : : : ヽ \ \
五人目のサバイバーが滑落。片手でなんとか鉄柵にしがみついていたが
身体はブラブラと空中に揺れている状態でいつ落ちるか分からなかった。
38 :1[]:2009/01/18(日) 00:21:18.09 ID:dBwDW6Ll0
____
/ノ ヽ、_\
/( ○)}liil{(○)\
/ (__人__) \
| ヽ |!!il|!|!l| / | ま!待て!待つんだお!ガマンするお!もう少しガマンするんだお!
\ |ェェェェ| /
ボイヤントさえ降りてくれば、五人目のサバイバーを助けることができる。
だがボイヤントは非情にもくるくると回りながら風に流されなかなか降りてこない。
____
/_ノ ヽ、_ \
o゚((●)) ((●))゚o ボイヤントをはや・・・!!
/::::::⌒(__人__)⌒::::::\
| |r┬-| | む!無線機が!無線機が壊れたお!通話ができないお!
\ `ー'´ /
無線機でボイヤントを降ろす速度を速めるようにヘリに伝えようとするも大量の海水を浴びた無線機は故障。
必死に身振り手振りでヘリに伝えようとした。ヘリは身振り手振りで久保木が何かを伝えたいことは分かったが
何を伝えたいのか確信がもてず、動きようがなかった。
41 :1[]:2009/01/18(日) 00:26:04.08 ID:dBwDW6Ll0
、 , - '´ , -‐ / , へ、 ヽ ヽ
`ーァ' , -'´ , '´ / / ヘ \ \ ':,
/ /_/ / / l ', ' , ヽ 、 ヽ
∠ -ァ'´/ ,イ / //!l l ! ヽ ', ヽト、 ト、
l// ,ィ l /Lァ‐f,ナ リ ∧ ト--、 l l ト、 ト、ヽ
l// ,.! ./| / _⊥_ ヽ / リLヽ、 ` l l lヽ\ .l l
l/∧ / V,rテノ丁 リ 丁ノテュ、 ! .l l \ヽl!、
,((/ V {kイ!ト-イ! , .lト-イ!:/i} //ヽ `ヒ-、> もう・・・がんばったもん・・・いいよ・・・ね・・・
、乂 ノ >、´ ̄ t―ァ  ̄`/-'乂ヽ ヽー、ヽ
>'´ |ヽ、  ̄ ,ノ | // .∧ r-、 :!リ ` ‐- 、
, ' ´ :| ` ‐ _ -ァ ´ :|_ノ/ 乂 ヽ! , - ` ‐-
/ | >< :::|
r―' ´ ' , | / O |: \ :::| , '
, ' ´ ヽ :|/ |:: \| /
´ \ |: / _ - ‐
: \ | / , -‐ '´
____
/ノ ヽ、_\
/( ○)}liil{(○)\
/ (__人__) \
| ヽ |!!il|!|!l| / | やめろ!やめるんだお!家に帰るんだお!だから・・・だから!!手を離さないで!!
\ |ェェェェ| /
だが久保木の叫びも空しく、五人目は鉄柵から手を離してしまった。
サバイバーは転落し、久保木の2mほど下に叩きつけられた。
意識を失ったサバイバーを弄ぶかのように大波が次々と押し寄せ、いつ流されるか分からない状態だった。
45 :1[]:2009/01/18(日) 00:30:00.39 ID:dBwDW6Ll0
____
/ノ ヽ、_\
/( ○)}liil{(○)\
/ (__人__) \
| ヽ |!!il|!|!l| / | すぐに、すぐに助けるから待ってるんだお!
\ |ェェェェ| /
____
/:::::::::: u\ 下に落ちたサバイバーはどれくらいで助けられる?
/:::::::::⌒ 三. ⌒\ 下を助ける間、上のサバイバーはもつのか?
/:::::::::: ( ○)三(○)\ 下はすぐそこだ・・・助けることができ・・・いやダメだ!
|::::::::::::::::⌒(__人__)⌒ | このヤグラのせいでホイストケーブルが切れるかも知れない・・・
\:::::::::: ` ⌒´ ,/
すぐ下で苦しそうに波に呑まれるサバイバーをとるか
それとも上にぶら下がっている四人のサバイバーをとるか
下を救助すればホイストケーブルが切断されるかもしれない。
かと言って上を助ける間に下のサバイバーが流される可能性もある。
49 :1[]:2009/01/18(日) 00:34:46.25 ID:dBwDW6Ll0
____
/_ノ ヽ、_ \
o゚((●)) ((●))゚o
/::::::⌒(__人__)⌒::::::\ もう少しだけ待っててくれお!必ず助けるお!
| |r┬-| |
\ `ー'´ /
久保木の決断は上の四人を先に救出することだった。これまで足場にしていたヤグラから頭上のサバイバーが
しがみついている鉄柵へと飛び移って、ボイヤントをかける。ぶら下がっていた四人を続々とヘリに引き上げた。
その間、沈み行く船の上で必死に高波に耐え続けた。
最後のサバイバーを救助して、下のサバイバーを助けようと見た時だった。
そこにはすでにサバイバーの姿は無かった。
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/18(日) 00:38:22.97 ID:Plz5QOjJ0
うわああああああ
51 :1[]:2009/01/18(日) 00:38:29.77 ID:dBwDW6Ll0
/ ̄ ̄ ̄ \
/ :::::\:::/\
/ 。<一>:::::<ー>。
| .:::。゚~(__人__)~゚j あと30秒早くボイヤントを降ろせればあのサバイバーは・・・
\、 ゜ ` ⌒´,;/゜
/ ⌒ヽ゚ '"'"´(;゚ 。 やる夫が30秒詰めなかったから死んだんだお・・・やる夫がもっと・・・もっと・・・
/ ,_ \ \/\ \
と___)_ヽ_つ_;_ヾ_つ.;.
ヤグラに降下してから一時間。絶え間なく襲ってきた高波のせいで久保木は全身に打撲と打ち身を負っていた。
サバイバー達を乗せたヘリの中で久保木は自分の救助手順が本当に正しかったのかどうか問い詰め続けた。
この時の悔しさは今も久保木を苦しめている。
そして二番機が横倒しになった甲板からサバイバーを救助している頃
岡田を基地に戻してきた一番機が合流。岡田が救出できなかった海に流されたサバイバー三人を収容するが
すでに物言わぬ亡骸になっていた。
千歳救難隊に救助された15人は市立札幌病院・市立小樽病院・東徳州会病院・渓仁会病院手稲・北大病院・札樽病院に搬送され
懸命の治療を受けるが、船長や一等航海士を含む六人が亡くなった。生き残った船員達も低体温症や骨折などの重傷を負った。
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/01/18(日) 00:44:11.38 ID:AChQgIiy0
プロが極限状態で下した判断を間違ってるとか思えないぜ……
55 :1[]:2009/01/18(日) 00:43:33.85 ID:dBwDW6Ll0
/ / ̄`X \
〃 /うx _ ./ /: : \ \
{{ r‐'⌒ヽ.\.: .: .: `'く/ : : : : : : \ >
ヾ.__r‐{⌒ 、.: : : :.ヽ.ヽ: :ヽ : : \: :_ : : :-=\
,.. :'’: :{: :|: : : :\.: : : : : .:'.: : :\\\_: : : : : : : :.\
. /: ://∧∧: :\: :\ : : : : ∨ ̄》=《^Yミx.: .: : : : : : :\
 ̄¨“冖¬=-x/ :/: :/ 〃: :\\: :><: : : : : :v=《ー''='ヘ《人.: : : : : : : : .:\
. /ノ/: :/ / : : {\.: :/ム=ァ':.∧.: .: :〈ク}}: :,: :}j: :ト、\ : : : : : : : : : :
,. '´ {: : {. { 乂: ∨`くイ弋ゾ} ハ.∧ |: : Ⅵ / /!j/:| \`ー=ニ二二 ミ\
/ ‘,: :'.’,: : ト、\ ` j/ ∨|:|∧ ∨ /川 / \.: .: : : : : .: .:\\
/ \{\\トr'}ヽヽ jノ )∧ Ⅵゾ / \: : : : : : : : : \\
{: \ \ く ,. y く ̄ ̄ ¨¨∨¬='-.、. \: : : : : : : : : \\
ゝ. ト、 ヽ. ヽヘ.` __ \ ハ \ \.: .: : : : : : : \{
`=-==}公ッ ,丶 //ハ. 厶ア¨ ̄]≧xハ \
/∧ハ /ア } }x`='//// r広≠7ア7ァx_/j|
| V ヽ,r= イ { ハ. \// /l/_」L」_////∨! 重油が石鹸で落ちないな・・・台所用洗剤で身体を洗うか
\ ヽ ノ ,乂 ' /厶ィfアl/ `'く.//》'\
ヽ / ̄\ ,∠二ニ斗f'≠宀=ミ. )、////》
∨ ,.> ' /^ / \/:/
救難隊員は救助が終わって千歳基地に帰った後で身体に付着した重油を洗い流すのに普通の石鹸では流せなかったので
全身を台所食器用洗剤で身体を洗ったあと、レントゲンを撮って休んだ。
そして久保木が助けられなかったサバイバーは4日後に函館の海岸に漂着する。
亡骸となって打ち上げられたサバイバーは救命イカダのすぐそばに打ち上げられていた。
そして、このサバイバーは走錨を最初に発見した二等航海士だった。
60 :1[]:2009/01/18(日) 00:50:52.29 ID:dBwDW6Ll0
次回予告っぽいもの
}′ / \
| ./ / ハ 、 ヽハ
| ,′ | / ヽ. | | l、 | |
、 l |-l|、 ハ ハ|斗 |‐.X| |
| | | ,レ仏㍉ |/'ィ 沁ハ/ |∧
i^ 、 |ハ {|Vzリ , Vzリ ノ | ', 重油のせいで肺に影があるですよ。
ヽ \ |∨!ハ , ‐、 ∧ ∨|
. \ `く⌒ーvl_\ ゙、_ノ イ} ∧ | | ちょっと重症ですよこれ。
/ ヽ `ー‐'´ .ィ' |ヘ.><イ「|/ ̄l ハ.!
,{.| {_ ′/´| !:.', ∨::::V |:.:.:.:.}/:./:.\
|、ゝ-〈-‐ ' l l ノ:.:.ヽ V::V 」:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.〉、
``T´ヽ_ノ /イ^ー‐〉∨/>‐―rく:.:.:.:.:.:.:.:∧
∧__,/_/ \\/ iニニコト、`ヽ、:.:.:.:.:.>、
63 :1[]:2009/01/18(日) 00:53:42.64 ID:dBwDW6Ll0
:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |:.:.:.:.イ,.-t─.:!‐匕:.:.:.:.:.:.:.: .| :|:.:.:.:.:.|: .:.|
:.:.:.:.:.:.:.:. |:.:../:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|!.:.:.: | `、:.! l \:.:.:i.:.:.:.l:.:i!:.:.:.:.:| : .|
:.:.:.:.:.!: .: |:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: i !:.:.:.:| _YLL__ ∨!:.:.:/:.:!|:.:.:.:.:!:.:.:|
:.:.:.:.:.!:.:.: |: .|,、:.:.:.:.:.:.l:.:.:.|.ヘ : .| ,rァ===ミ゙ 、 !:.:/:.:/ !:.: ./!:.:/
:.:.:.:./:.:.:.:.!:.:l i:.:.:.:.:.:l:.:.:.| ヘ:.{ ⊂⊃ ''" ll.//、/ l:.:./ .!/
:.:.:/:.:.:.:.:./i:.:! ヘ:.:.:.:.:.l!:.: l ヾ イ ´ \,|:/
:./:.:.:.:.:.:.:i、ヘ ヽ:.:.:.:!ヽヽ !! 〃
/:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヘト \:ヽ ヽヽ、 〃 ___ /
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:;!`゙ーヵミヾ `ー- 〃 / ./ /
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:! ` !! / / / 一人も助けられなかった自分がみっともない・・・
:.:.:.:.:.:.:.:.: .:/: .:.:.:.:.:.,i ハ{___ノ/
___:.:/:.:.:.:.:.:.:./ i! li / 悔しい・・・情けないよ・・・救難・・・向いてないんだよ・・・私・・・・
. ` ー 、_,/ , -イ-=--‐'
` ー /
こんな感じで続きます。
64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2009/01/18(日) 00:54:43.62 ID:oQujAObt0
終わったの?
>>64
事故現場でのお話はこれで終わりです。
ちなみにこのマリンオーサカ号海難事故の結果、船長と二等航海士の行動が不適切であったと
海難審判で判決が下されました。
66 :1[]:2009/01/18(日) 00:56:12.39 ID:dBwDW6Ll0
超オマケ 第一話
-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
/ /" `ヽ ヽ \
//, '/ ヽハ 、 ヽ
〃 {_{ リ| l.│ i|
レ!小lノ `ヽ 从 |、i| 救難隊の出会った最悪の事故のお話はここまでにょろ。
ヽ|l ● ● | .|ノ│
|ヘ⊃ 、_,、_,⊂⊃j | , | 次からは事故後の隊員達の苦悩を取り上げるつもりにょろ
| /⌒l,、 __, イァト |/ |
. | / /::|三/::// ヽ | ・・・ただ、苦しい話ばかりじゃ悲しくなるにょろ。書いてて泣きそうになるにょろ。
| | l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |
-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、
/ /" `ヽ ヽ \
//, '/ ヽハ 、 ヽ ということでオマケはちょっと長めでいくにょろ。雪中の奇跡スレで
〃 {_{'´ `ヽリ| l │ i|
レ!小l● ● 从 |、i| シモ・ヘイヘの活躍を見てて書きたくなったといういかにも頭の弱い
ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│
/⌒ヽ__|ヘ ゝ._) j /⌒i ! >>1の考えそうな事にょろ!
\ /:::::| l>,、 __, イァ/ /│
. /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ | ぶっちゃけこの人はやる夫よりもガチでなのはさんが似合うにょろ。
`ヽ< | | ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
71 :1[]:2009/01/18(日) 00:58:10.82 ID:dBwDW6Ll0
-‐ '´ ̄ ̄`ヽ、 て
/ /" `ヽ ヽ \ て
//, '/ ヽハ 、 ヽ
〃 {_{\ /リ| l │ i| そう、オマケで取り上げるのは「船坂弘軍曹」!!
レ!小l● ● 从 |、i|
ヽ|l⊃ 、_,、_, ⊂⊃ |ノ│ 米軍に「鬼神」と恐れられた日本軍人にょろ!!
/⌒ヽ__|ヘ ゝ._) j /⌒i !
\ /:::::| l>,、 __, イァ/ /│ それではどうぞにょろー
. /:::::/| | ヾ:::|三/::{ヘ、__∧ |
`ヽ< | | ヾ∨:::/ヾ:::彡' |
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/18(日) 00:58:49.64 ID:7jwUmfH10
あの人かwwwwww
74 :1[]:2009/01/18(日) 01:00:53.66 ID:dBwDW6Ll0
太平洋戦争末期 1944年9月15日
日本は泥沼の撤退戦・玉砕戦をあちらこちらで繰り広げていた。その中の一つとしてパラオのペリリュー島が上げられる。
南洋諸島としては随一の1200m滑走路を持つこの島は制空権を確保するには絶対必須の島であった。
13平方キロの大きさしかないペリリュー島の日本軍守備隊は11500人、機関銃258丁、戦車16両、迫撃砲含む野戦砲200門を装備。
ここの守備部隊は満州から引き抜いた関東軍最強の宇都宮第14師団を配置していた。
対峙する米軍は48500人の兵員と1400丁の機関銃、116両の戦車でペリリュー島に上陸。
ここにペリリュー島で日本軍と米軍の激戦が行われることになる。
米軍の血で赤く染まったビーチは今もオレンジビーチと呼ばれている。上陸当初は三日で陥落できると思われたこの島で
日本軍は水際防御とゲリラ戦を敢行、オレンジビーチに上陸した米軍の損耗率は50%にまで上がり、一時煙幕を炊いて撤退する場面もあった。
だが補給の来ない日本に対し、豊富な物量を誇る米軍は拠点を一つ一つ確実に潰してゆき、ペリリューの日本兵1万人が戦死した。
その一方で、この死の島で現地の住民は一人も死んでいない。夜影に乗じて日本軍が現地パラオの人々を脱出させたのだった。
当初、パラオの人々は「よくしてくれた日本軍と一緒に死ぬぜ!」と言っていたが日本軍が
「貴方達を道連れにはできないから米軍に投降しなさい。大隊長命令だから反対意見は聞きません。」と言って投降を進めた。
しかしそれでも日本軍と運命を共にしようとするパラオに人々に最後は日本軍がブチ切れ
「死ぬのは日本人だけでたくさんだ。俺のいうことがなぜきけぬのか!」と諭し
日本軍と別れることに涙するパラオの人々を無理矢理避難させたのだった。
今でもパラオの人々はペリリュー陥落の日に英霊の冥福を祈っている。
その死の島ペリリュー島で本当にあった日本とアメリカの兵隊の友情のおはなし。
77 :1[]:2009/01/18(日) 01:05:16.26 ID:dBwDW6Ll0
\\「!
r、j \rニヽ
ト、 \ ヽ \\,. -、
', \ 「:::ァ-ーヘ,.ヘ、Yノス
\ ' , _ jイ::::::::::::::'yァ >ァ'ヽ
,>、ヽ ,. ゝ―-、////ニニヽ ,__
jニ-―ty′ \\ _`フ
/ィ''ア´ / // /ハ 、 ̄ヽ、 |\\ 擲弾筒(簡易迫撃砲)部隊で小隊長を務めた船坂弘軍曹は
/ / y′,イ::ィ 7!7,イ/ ! l | \ \ \\ ,.へ、
|/ / /,.〈 l トイfヒ7` ハイ/! ト、',、 ト、. \\ ,.ヘ / / ペリリュー島の隣、アンガウル島で戦っていた。
|、 !ク ⌒| | , 代},イ/! / |ト、ヽト、\ \\{ }‐ト-く、
ヽ\{、_ vト、 {_ア ,イ| | レ′,ト、 \ \\ l! \)) } __ \ 米軍が上陸してからというもの、両軍は共に血を血で洗う
\二Z ヾ/> 'ト-‐ ァ' ァリ/ _, " ノ `ー' \\ \ `Y /‐-`、 ',
\ / >、 Y^Y ∠\'" / ヽ \ `Yi l:::::::::::l | 白兵戦を展開。そんな中で軍曹は擲弾筒を使い
}y L,::ヽィァ'"::::_} ヽ/ } } Lレヘ、_,ノ ,'!
/ 〈_::::ィ::ト、::::::)ヘ, \ ノイ / _ノ // 死を恐れずに日夜米軍と戦い続けた。
/ ,イ ,::.',ゝ┬'=' _ゝ、 // | ーr"
/二ニニ::ニ、7ーヘ;::::'ー‐'':::::::::: } \ ',
ヾ、::::::〈 'ー''ア´:::,. ' \_!
ー-=、 >‐<
注:レイジングハートではなく擲弾筒です
81 :1[]:2009/01/18(日) 01:09:07.76 ID:dBwDW6Ll0
,. --- 、_ __,. ---- 、
ノ ``丶、__ _ __ ,r‐-/|'´ ,. ---- 、 \
/ ``,イ /|___ l !/,. ---- 、::\ |
| `丶、-=ニ_¬、l:|//::::::::::::::::Y、∠__ \:::ヽ!
| ,>―-ヽ::::´::::::::::::::、:::::::`´ヽ--ヽ/ !::::| だがそんな軍曹も無敵の超人であるはずもなく
. ! /-,―::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ:::::::::::::Y´ |:|:j
| /::::/:::::::::::::::::::::l:::::l:::l:::l:|::::::::::::| /イ/ 左足と両腕に敵の弾丸を受けて重傷であった。
ヽ |:::/::/::/::l::l:::ハ:|斗|-|!:|:リ:|-、__! _∠_ /
ヽ. ‐-!/|:::::l/リ:::|斗| ル'r==リ|:/´ ` `¬-、 __ 命からがら鍾乳洞に逃げ込んだ彼に手渡されたのは
\__ ヘ:::|::::|、:l:::lr= rニニ \ ヽ ,. '´r‐'´ ̄ ̄``ヽ
,r( \二¬ヽ:::::lヾ-ヘ. ` _r'´ `ァ‐'´ _r' ヽ 自決用手榴弾だった。
f \ ``丶、 ヽ:ト、!ー->'⌒i /_ ,. '´ r'/ |
|  ̄`丶 `` ー‐ '´ `ユ__ /´ _,. -‐''´ / jヽ
ヽ__ `丶、 /ー---`-ヘ '´ , ′ / ',
``ー- __> 、_, '´ー-----一'`丶、__ , ′ ,∠ j
 ̄`i_/ / /
/ / /
83 :1[]:2009/01/18(日) 01:12:29.31 ID:dBwDW6Ll0
、_ |\ ,. ‐:,.=―
__ | \ ,. -――`-/:.:./-―‐-...、
/:.:__:.:.:`丶Y|/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.三:_=、、\
. /::/  ̄>/ニ:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:\\
/:.:/ /_,イ:.:ヽ:.:/:.:.:.:.:.:.:.l:.:.l:.:|:ト:.:!:.!:ヽ\:.:\ヽ
. |:.:.| l:.:.:.:./:/:./:.:./_|.-|‐N |:ト:|:|.:|!:.:.!:.:.:.Ν
. |:.:.| l:.:.:.:|:.|:.:|:.:'/ィ::f下 ,ォイ:.!/|:.:.|l:.:/
. ヽ:.ヽ ヽ:.:|ハ:|:.:| 代ュソ |j|/|:.:|::/lj/
\:\ ヽヽ.トヽ! '' '' ''}'/://:.:| もう・・・日本には生きて戻れないと思うの・・・
\≦二 ∨|:.:.:| ワ/イ´/:./ 遺書を書くの・・・
,. ‐<´ ヽ:.| ァ‐_--イ|:.|__|!/'´
/.: : : : :\ ヽノ: :\ V/ l 「お世話になりました。妻・勝坊(ご子息の呼び名)、戻れなくてすまない。
l|: : : : : : : :`\_{:,': : : ヽl l
!:|: : : :ヽ: ヽ|: :`: :〒: : /=l. l 元気で生きてくれ」
l: |: : : : : \:|: : : :イト: /: : : ;l l
l: :|: : : : : : : :\: :L!ll」: : : ;ハ l さぁ・・・これでいいの・・・いつ死んでも・・・
l: : |: : : : : : : : :〈: : ll:lリ\/、 l
l: : : |__ノ「 ̄ ̄ト| /:ll'll \_丿
l: : : : :\_:l リ: /ll ll
87 :1[]:2009/01/18(日) 01:16:18.27 ID:dBwDW6Ll0
r'ニ;v'ニ;、
デッテイウ _,!゚ ) i゚ ) .iヽ
r=、r=、 / `ヽ,. ┘ ヽ
デッテイウ ,、 ,、 .__{゚ _{゚ _} i ′′ }
, - (゚(゚ ))> /´l r `'、_,ノi、 l、 、 ,!
r-=、( '' ,r'⌒゙i>_{ ) ヽ.____,ノ` 、 ! ジャップを掃討するっていうwwww
`゙ゝヽ、ヽー´ ,,ノ::``、 _.r(_ ノ゙`ー. ヽ,.┬/ | /7
にー `ヽ、_ /::::::::ィ"^゙リ-r _,,ノ ,. lー' /ニY二ヽ
,.、 `~iヽ、. `~`''"´ ゙t (,, ̄, frノ `ァ-‐ /( ゚ )( ゚ )ヽ 皆殺しっていうwwwwww
ゝヽ、__l::::ヽ`iー- '''"´゙i, ヽ ヽ,/ / /⌒`´⌒ \
W..,,」:::::::::,->ヽi''"´::::ノ-ゝ ヽ、_ノー‐テ-/ i | (-、 |
 ̄r==ミ__ィ'{-‐ニ二...,-ゝ、'″ /,/`ヽl , ヽ___ノ | ト- :、
lミ、 / f´ r''/'´ミ)ゝ^),ノ>''" ,:イ`ヽ | |r┬ー| l ,/;;;;;;;;;;;;`゙
! ヾ .il l l;;;ト、つノ,ノ / /:ト-"∧ l | / //;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
. l ハ. l l;;;;i _,,.:イ / / ,レ''";;;;;ヾ二,-;;´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
人 ヾニ゙i ヽ.l yt,;ヽ ゙v'′ ,:ィ" /;;;;;;;;;;;;;;r-'"´`i,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
r'"::::ゝ、_ノ ゙i_,/ l ヽ ゙':く´ _,,.〃_;;;;;;;;;;;;f´' ll;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
` ̄´ / l ヽ ヾ"/ `゙''ーハ. l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
/ l ゙t `' /^t;\ ,,.ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
日本兵を掃討しに来た海兵隊の皆さん
88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/18(日) 01:17:24.03 ID:9qHVXjfO0
これはウザイ海兵隊wwwww
91 :1[]:2009/01/18(日) 01:19:36.70 ID:dBwDW6Ll0
/ __. `ヽ \ ヽ __
'´ , -―‐`==--、 \ }´ ̄ ̄  ̄ `ヽ、
/ _ \ , -─―‐- 、
/: ; -ァ¨´: _: : : : : : . . : : : : :\イヘ____ \
/: ://: : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :〃く~ヽー-、 `ヽ、: \
///: : /: /: : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\ ∧ \/ \: \
/: /: : /: : :/: : : : :,: :./ : : : : :,: : : : : : : : : : : : : : : : : : \: : : :.l\/ \: :ヽ
. /: : /: //: : :/: : : : :/: /: /: :./:/: /: : j: :.l: : :l: : 、: : : : : : ヽ:ヽ: ::::l
/: : /〃 ,': : :/: : : : :/: /: /: :./、l: :.l: : ハ: |: : :l: ; _j: : : : : : ',ハ: :V:::|
/: : :/ l: : :/: : : :.:/: :.|: /.:.:/| ハ`メ: :/ l: {ヽ:イ',: :i: : : :ヽ: :l :|ヘl::::,
/: : :./ |: : :l: : : : /: ::: レ:|: :.l レァ=ト∨ ヽ V=ヽ:{ヽ: : :|: :li: |::リ:/
l: :/!,' |: :.l |: : :/{: :::::: :::l: :! {! i} {! i} \j: ;イ/::::/
: / !! l: :l |: :.l l: :∧::八{ `=" `='" レ |⌒!′
/ リ V l: :| ',:.{ハ::::}⊂⊃ ⊂⊃ jリ| ノ
ヽl ヽ |ヽ{ /: :!'´ な・・・あいつら・・・これから戦いだというのに雑談してるの
|: :lヘ f二二 コ , イ: : リ
l: :| `丶、_ _, '´ l: :/ ガム噛んでるわ隊列はなしてないわ・・・日本とは大違いなの・・・
V:ゝ `}>‐ <{__ j:/
_rイf’ ̄ ̄’`┐ヽ こんな弛んでる連中に負けてたまるかなの・・・
/ i / \
/ ∨三三V \
鍾乳洞の掃討にやってきた米軍の規律のゆるさに驚いた軍曹は「こいつらなら勝てる」と判断。
95 :1[]:2009/01/18(日) 01:22:41.77 ID:dBwDW6Ll0
. /ニYニヽ
/(。)(. ゚)ヽ
/::::⌒`´⌒::::\
. | ,-)トェェェェイ(-、| ジャップだっていうwwww
| l .|-┬-| l |
\ `ー-'´υ/ ティウンティウンティウン
隊列のうち一人を射殺後、装備していた短機関銃を鹵獲することに成功。
_,. -‐‐- 、_{`ヽ. ,.ィ7
 ̄` ー- __\. }/ /_ ,. ,1
_,.-'´ ̄_ ̄-- ` /  ̄  ̄ ` ヽ、 /ハ ,.イ j
,イ-‐ァ' ´ \{ { }_/_/__
〃 / / / VT´ __ `ヽ、
// / / / / / ィ i l ! Vハ丁 `ヽ. \
. /::i :::/〃/ //_,.//j / |/l_ム__l l l i ::l::i ::::|l ヽ:. ヽ
| ::l /l ::l ::l ::l:l:l/,ム〃 li l |_l__「l`トl、l ::l::l :::;リ l:::: i
| ::l| li ::l ::l ::l:l:l/.トイi ヽィ7テトli:l:li ::Nj::l/ l:::: |
l ::ハ ヽ.::トl トハl::} ヒ:リ トッ:i} } V:l:;ム/ソ l:::: !
ヽ. ヽ,乂乂乂:{.  ̄ 、 ヾニソノ7/7ノリ′ /:: /
\\ |i lヽ. ヽフ ///-'′ /:::::/ どうせ死んでしまうなら敵に一矢報いないと気がすまないの!
`‐、_ い ` 、 _,. イ// __,. -'´:::,. '´
ヽ.ヽ_ __〕 ー ´ l_/〃 __二>_,. -'´
_,.>く_ _メ  ̄ ̄
,. ' ´ \_  ̄ ̄ ̄ _>、
/--、 ` ¬ー‐┬f´ \
,' \ l::l ハ
軍曹は即座に隊列に向けて鹵獲した短機関銃を乱射し、その場にいた米兵を次々と射殺。
98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/18(日) 01:24:33.12 ID:AChQgIiy0
いやいやいや、どういう状況だよマジでwwwwww
96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/18(日) 01:23:19.88 ID:7jwUmfH10
あっさり書いてるけどとんでもないことじゃwwwww
97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/18(日) 01:23:42.43 ID:9qHVXjfO0
なんという無双wwwww
100 :1[]:2009/01/18(日) 01:27:06.61 ID:dBwDW6Ll0
'⌒l}了ヽ: : /: : : // : : /: : |: : : }: : :ヽ: : \: : : \: : : ヽ
x-ァ'_/: :/: : : : // -‐/ :‐/|、: :ハ : :|: : }: :\: : : ヽ : : l
/ ノ | : l: : : : /イ: : :/斗=ミト: / -}‐ 、|: /: : : : ヽ: : : l\|
,' | : |:: : : : : |:/〃 f:゚j / ァ=ミ|/: : : : : : :',: : :|
| /: ハ: : : ヾ:| ヾ ¨ f゚j } / : : : : ハ : j
| ,イ: : : _:`ト\: :\ .... ¨ リ:/ : イ: :∧l: /
|/ ∨:./⌒|: : :| ̄人 ヽヽ ../イ< j:イ : ∨
ヾ{{ .|: : :| (0::) │ │ | : : l
\ム: :小 __ 八: | | : : |
ヘ: :.ヽ \ `´ /l: : : | | : : | あ!あ!しまった!弾が切れた!
\: \ 、. __/ │: :│ / : :,′
r-=ニニ.土\:_ヽ_/____ /: : :/ /: : /
ヽ __  ̄`ー──- ニ二≦:/ / :/
/ ̄ ¨二._ ∠、 '´
. // ̄ ̄`ヽ ミ=- _/´ ヽ
/ニYニヽ
/ (0)(0)ヽ
/ ⌒`´⌒ \ ニヤニヤ
| ,-) (-、.| 残弾も知らずに乱射するとそうなるんだっていうwwwww死ねっていうwwwwwww
| l ヽ__ ノ l |
\ ` ⌒´ /
102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/18(日) 01:28:19.79 ID:9qHVXjfO0
なのはさんどう切り抜ける
103 :1[]:2009/01/18(日) 01:31:43.21 ID:dBwDW6Ll0
/ /:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、
l ___ /:.:∠二`ヽ:.:`__
l ,. '´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`>{/--ニ> '´  ̄ ` 丶 、
ヽ /:.:.:.:.:.:.:.:.:- 、:.:.:.:.:.:ヽi:.}ヽ、 __ \
,. - ‐...`/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.ヽ:.:.:.:.:.:.:ヽ:.ヽ` ー- __ -‐'´_:.:.:.:.:.:. ̄ `ヽ
/:./:.:.: /:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:l、:.:.:.:.:ヽ:.ヽ:.:.:l:.:.:.l:.:.:lヽ \- :.:.:.:.: ̄...─... ̄...─.. _
///:.:./:.:/:.:l:.:.l:.:.:l:.|:ト、ヽ:.:.:.l:.:.:\:l:.:.l:.:.:.l:.:.:.lヽ\ _ \:.─... :.:.:.:.:.:.:. ̄......──--...
/. /:.:./:.:.:l:.:.:l:.:.|l:.:.:l:.l:.l ヽ:\:l:.:.:.:.:l_l_ l:.:.:.:l:._:.l \:.\ ̄、:.:.:.:.:.:.: ̄:...─.. _:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
l:.:.:l:.:.:.:l:.:.:.:l:.:.l:ヽ:.lヽl \ ´伐;゚乃 l:.:.:l>i| ヽ:.\_ ` ー :.:_:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_:.:. -
l:.:.:l:.:.:.:l:.:l:.:ヽ:.l 弋:.N \ ` 込ツ} l|:.:l:l/ `ー 二ニ─ /  ̄:.:.:.:.:.:.:./
l:.:.:l:.:.:.:.l:.:ヽ:.:\ /仰゚ヽ ゞ‐ ´ リ:.l __ /:.:.:.:.:_ -‐ '
/l:.:.|l:.:.:.:.l:.:.:ヽ:.:.ヽl V}.Zj , /l:.l_ / `ヽ、/:.:.:.:.:./
. / !:.l l:.:.:.:.i、:.:.:\:.:ヽ ゞ'′ _ ノ /´l:l ̄l:l / ヽ_ :./
. / ヽl ヽ:.:.l ヽ:.:.ヽヽ:.l 、 /ス リ ,l:l' _ ヽ 銃が使えなければナイフを使えばいいの!
│ /l:.l /ヽ:l \l \lヽ  ̄l二´ /;;;;;ト / {i / _ -- ヽ l
.l / l|:.:l / ヽ / ヽ /l;;;l l l;;;;;;;;;;l l:l l l / _ - (?)ヽ l
l/ l:l:.:.:l/ _\ _ l〈7;r ' ^i;;;;;;ヽl:ー l l l / _ l /Vヽハ/V
l:l:.:.:.l / ` Y ヽト、〉;;7l´l;;;;;;; _ヽ 、 ヽl /  ̄::::::::::: ̄ヽ、  ̄ ̄ ̄ `
l:l l:.:.:.l l __,. -,,,,;;;;;;;;/ /;;; / ヽ ヽ、 /::::::: _ -/´ ̄`ー-.,、 __
. l:l l:.:.:l、 l l:l/;;;;;;;;;;;;;;/ /;;;// ヽ l:l l::::::/;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;( __ 〉 __
l:l l:.:.:l::. ー─ l _l/_--_ -、;;;;l l;;;;// ヽ l:l l::::/ l;;; l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ヽ
l:l ヽ:l:::::::::::/ / l´ `ヽ、l l// ヽ:l l:::l l;;;;;;;;;;;;;;;;─ ' ;;;;;;;;;l、
l:l `ー/ / l i::l:ヽ、 / ヽl:::l \;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; _,.イノヽ
l:l ヽ / r ヽ l::::l::::: ` ー ´ lヽl 〉、_,. ィ' i _l \ \
l:l ヽ \ ` ー-‐ ' {::::::l::::::/ l `ー/‐、ハ -l l´ ! \_l
. l:l `ー r─-l l:l l ヽ、::l:::l 7l 〈_/ | l l l
l:l r 、 l\ l::::::::::l l:l l l:::l:::l //:::::::l `l: l l._ l l
l:l lヽ | _丶 - '^iー‐ l 。l:l /ヽ l:::l:::l //::O::/ l:し' し' `ー-、_
弾が切れた後、軍曹は即座に銃剣を用いて反撃。近くにいた一人を刺殺し、離れた場所にいたもう一人銃剣を投げて下あごに突き刺し殺害した。
104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/18(日) 01:31:57.72 ID:9qHVXjfO0
つええええええ
106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/18(日) 01:32:28.44 ID:9qHVXjfO0
なのは無双
108 :1[]:2009/01/18(日) 01:35:19.97 ID:dBwDW6Ll0
-===‐ _- ._
. .-:‐:‐-≧:.\..-‐‐:- ._.. -:‐- .
/‐ァ‐.:.::.: :..: ::.:.: ::.:.:..:: :.:.: :.:.:. ::..:. .:\
/:..: :.:.:. :.:.:.::.:.: :..:: :.:.:.: ::...:.:.: ::..:.:.::..::.ヽ...-‐=‐-...
. /:../:..:.:/:..:.:.:.:.:.: :.:.: :.:.:.:.: ::..:.:.::.: :.:.:.:...:.:.{i}ハ__::.:. :.:..: ::.\
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. /.:../:.:/ ':.:/:. :..:.:/ .:.:/.:./.:..∧:. ::、.:...\:....:.l:..:.:.:..ハ v' \..: :.:..::.:.、
. .'.:.:/:.:/ l.:ハ:.:.i..:/:.: ./_:./l-/ ヽ:.:.‐:、_:.ハ:..:.l.:..: .:.:..レ′ ヽ:..::.:.:..:ハ
|:.:.l:.:..{ |' l:. i/.:..|/ レ レ ヽlヽ!ヽハ:.:l:.. :.::.,' ハ:.:..:::.:.:i
|:..:i:.:..{ | l:.:| i:.:l イ,灯ハ イ,灯ハ :.:l.: ..:/ }:..:i::.:.:l
l:.: i:..::| l:.| i:.ハ. _じソ じノソ レヽ:/ }ハi:.:..:|
. |.:.::i:..:| ∥ vハ ´ xxx ' xxx `∧ ノ ノ }:.:.:l
. |:.:.:i: .| |小 フ イ:.:.}' / l:.::リ
l:..:.i:..l |:.l. ` . / l.i.リ ノ/
v:.i::l | ` . ‐-‐ l ノレ
┌fj-fj-fj-fj-fj-fj-fj┬<j´ ̄ ̄`ト/´
. ,. -─-、 |/ , ´ ` __ どうせなら敵の司令部を吹き飛ばしてから靖国に行くの
j ー─< |__ / . -‐- 、
{ ー─< | ,/ / ト
渡された自決用手榴弾を集め、船坂軍曹は米軍野戦司令部の破壊をもくろむ。武装は手榴弾6個と拳銃が一丁だった。
対する米軍も「小隊を全滅させた日本人がいる」との情報により、司令部周辺に前哨基地を設置。
歩哨を増やして厳重な防御態勢を敷いた。
109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/18(日) 01:35:48.73 ID:9qHVXjfO0
司令部を吹き飛ばすwwwwwスケールが違うwwwww
111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/18(日) 01:37:16.66 ID:Plz5QOjJ0
なんつーばけもの
113 :1[]:2009/01/18(日) 01:38:45.43 ID:dBwDW6Ll0
i l / / //
ト、 | |/ / r'ヽ、 //
ヽヽ ! r' l ,二ニヽ |⌒゙`| ,.イ,.イ // __/ヽ _
,. ---ヽ `Y /'´ ̄ `丶、!ヘ:r、| ,.イ/ / // _lri⌒`丶レl
/-‐_==- `ヽ |/ / / / / l/'´ ,ハ1/!,r'! _
'´, '´ , - ヽ/ ノ//,.ィ r_ニY /::::::`ヽ/⌒ヽ'-、
/ / , - 、 ∨/__// / l7´ | /:::::::::/ ヽ'-、
/ ,.イ / \ !'ー―-'- 、/ ,イ ! l::::::::/ ,rァヽ'、
l/ l ,イ l-l‐ト!、 ト、 _、__、__ ヽヽヽ ト-----; 、ヽ、___Y,. --、__ ! !::::/ lフ
ヽN l ト、Nリィ;、ヾ ´,ゞ=、ト、 ! ト、!`/ // ``ヽヽヽ  ̄ `丶、 ',:::! ヽフ
ヾ / 〉ヒl ト':::_ト、リ',r'´}/ ___// ノ::,! ヽ ト、::! ,イ
/ ∧ 、 ヽ_ソ '//__ノ | r--' ヽ::ヽヽ ト、 ! ` ,イ'
リ | \‘' _リ|イ ,r;==' '---,、 ヽ::',} ! こんな甘い警備で私を止められると思ったら大間違いなの
ヾ `ー ' ´ リ-、|| l Y }:::} | ヽァゥ、ト'
|:::ヽ ノ l、 /:::/ /_ノ-'、 ,!、
7_:::ヽ / / \:/―'ヽ ヽー、_ ,イ- '
\ '---V´__,ィ´ ``! ト;、ァ、ァト'ヾ、_, イ-r'_
だが軍曹はこの厳重な警戒網を数日間、ひたすら匍匐全身しつづけて掻い潜った。
114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/18(日) 01:39:12.72 ID:7jwUmfH10
SUGEEEEEEEEEEEEEEE!
118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/18(日) 01:40:33.98 ID:Plz5QOjJ0
拳銃だから狙撃とは無縁だしなあ。
ソリッド・スネークなにそれの世界だな。
119 :1[]:2009/01/18(日) 01:41:00.28 ID:dBwDW6Ll0
,へ、|| ̄|| /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_:..::.:\
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,. ――-`==V/:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ト- ヘ、:.:.:\:ヽ、
/:.:,. -― ―ァこ}:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_,、:.: -ーヘ' \,.ヘ:.:.\:.:.:.:ヽ:.:\
. /:.:/ /,〃ヾ ,' ´ヽ-― T r:ト、、:ヽ:.::V:.:`ヘ:.ヽ:.:.:.', :.:.:.|ヽ.:.:l
/:./ ///|:.:.:.:/r'7-― T:.|:.:.:.:|:.! ';:.!:.:|、:.|:.:.:.:.:.|:.:.:.',:.:.:iヽ:.l !:.:.|
|/ // ,'∧:.:.:|:.:.:.:.:.:.:!.:.:!:.|.:.:.// |トムL」_:.:.}イ:.:.:.:.l:.:.:| |/ ,':.:.,'
|:.i // .i|',:.:.|:.:.|:.:.:./ /斗‐'Z リr==、|!://|:.:.:.:ハ:.:' /:.:./
|:.:'、 // | | ヽj:.:.:|.:.:.i'´ ,.r== K:/:,'!:.:./ レ′/:.:./
ヽ:.:\ L! .| | {ヽ、:.| ′ 、 | Y/:./ ク/
\:.:.\_ ,.┐L! \|:.:.', _ ,... ノ:.:.:| '´ /
. \:.:< || _!:.:.:ト、 ヽ..ノ /、!:.:/ アメリカ軍さん、こんにちわ。手榴弾のお届けものなの。
r rr‐ィ' i , ァ rii \:ヽ_`ト 、 .._,. '′ノ!:人
UUノ y'/ ,'| | `ー |::::::::::::::/ 〃 >、
i , ''" ,′ .∧l | |::::::::::/ ,. '´,.-┤
ト、 ,.イヽ、 | `| | ト-v′ / ./ |
l. \/::┌~ 、_ | |_,. -==! ム、_ / / ,. -‐┤
| /::::::::::| ` ー-、_,==H=、、゛シ ./ ,. " ,'
く:::::::::::::, | ` `く!ト、_}ト、/r'´ |
\::∠| ,イ}|`ー' |/ l
数日後、米軍の前線司令部のテントに到達。この時、軍曹の怪我は
・左大腿部裂傷
・左上膊部貫通銃創二箇所
・頭部打撲傷
・右肩捻挫
・左腹部盲貫銃創
・全身に榴弾破片20箇所
と無傷な場所がないほど怪我を負っていた。
120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/18(日) 01:41:43.90 ID:Plz5QOjJ0
なぜそれで動けるのー!?
122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/18(日) 01:41:59.82 ID:9qHVXjfO0
バwwwwwケwwwwwモwwwwwノwwwww
123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/18(日) 01:42:07.51 ID:7jwUmfH10
なんで生きてるんですかwwww
124 :1[]:2009/01/18(日) 01:44:30.67 ID:dBwDW6Ll0
〃 ,...
_ .... _ ,ィ l|,/
/´ `ヽ, / ┼'-.∠ヽィ´,-`丶、
l: : : : :彡. . . .|. ./. . .`. .ミ: : : : :.',
...__ ',: : :./. . ;○ ._..... ○; . ..ヽ: : : : :.!
`` ‐- .._ ヽ:/u/////゙''" ///////.',: : /___
_____ ``/丶:、 -‐u¬  ̄  ̄
、」o゙ァ  ̄/¬:‐ ,.- 、‐:‐:‐:┼― --トィ-ァ..._
ヽ'" ',_.... /-:‐ /´`: :ー: '´: : : :!¬‐- l.._ / ヾイ
_.. -+"ヽ ノ .u l: : : : : : : : : : : / : . ..ヘ フ丶/、 な・・・なんでこんなところに日本兵が・・・
. '´ l. . . アィ,. : l: : : : : : : : : :./ .: . 、ト,フ´. . / `丶、
l. . .uヽ ヽ . !: : : : : : : : / . u.//. . . ./
l. . . . ヽ !ヽl: : : : : : : /.: . /l/. .u. . /
l. . . . . `: : .!: : : : : :/: : : : : . . . . . . /
!. . . . . . u:ヽ、_,/: : : : : . . . . . . /
. l. . . . . . . . : ; : : : : : : . . . . . . . /
血まみれになりながら右手に拳銃、左手に手榴弾を持った軍曹の異様な姿にテントは凍りついた。しかし・・・
126 :1[]:2009/01/18(日) 01:45:31.45 ID:dBwDW6Ll0
. ヽ |-、 !/_,/゙ ヽ___ \\,
`ー- ! , -\ _, -.! ヽ `ヽ \\_
ゝ | , -''. ̄ ̄\ :::::ヽ ヽ '、 | .\\_
/゛ \ :ヽ ' 、 | _, _、 \\_
/ 、 \l、 ! / .! \ \
_,____,|, | \ ヽ \_` . ‐-、
_,/ ! .l─ヽ .-/- ● \
` ー 、 ``ヽ、 ヽ !::::::.! .ー \ .\ \.\
`ヽ、 /-、 `'-、 ,_-‐‐'ヽ__|、::::::.! `ヽ,\ \\
\ ヽ、_ , ‐', -‐ ̄ .∥::::::ヽ ー' ''ー
`‐‐-/:: ̄'''--、_ l :/゛ `ヽ,:::ヽ 侵入してきた敵に手榴弾を爆破させるほどのお人よしであるはずもなく
\ ::::::::\`ヽ| \:|
\ :::::::::`''ヽ--、 _,,.-‐ヽ !/ 司令部にいたMPに首を銃で撃たれてしまう。倒れた船坂軍曹はしっかりと銃と
\_:::::::::::::::::.! /'´::::::::::::::`_ .、 !ヽ 、
`'ー-、 ::| ./::::::::::, ‐'": : : :`'‐.! .|ヽ .!、 、``ヽ 手榴弾を握り締めていた。
!__|  ̄ / : : : : : : : : : :! .!iヽ ! /: :.!
!: : : : : : : : : : : .\.-、` ー'' /
!: : : : : : : : : : : : :/ `ー、 ゙̄ヽ
i: | ヽ : : : : : : : : : : /`´  ̄'`
|: .! , -─'ー-、______/ ・・・む・・・無念・・・な・・・の
ヽ \, ` ̄─ / l
` ー-` ー‐‐/ /
127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/18(日) 01:47:02.61 ID:9qHVXjfO0
ああ・・・・・・・なのは・・・・・・
130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/18(日) 01:51:01.47 ID:AChQgIiy0
なむぅー
つーかありえない怪我だな……
132 :1[]:2009/01/18(日) 01:51:21.17 ID:dBwDW6Ll0
ノ”’丶 , - ─ / ト、
/ 'ヽ〆 l ヽ
/ ヽ ! ヽ
/ ヽ ヾ
ノ / ヽ ヽ i
ノ .i l ヾ l l ゝ .|
/ l| i /ヽ lヽ iヽ | i i
i / ( lヽ, l | _丶_l__,ヽ,,|..ヽ. .i .| .|
l | ./ ヽ!.; -,,i、,,..|.i~~::::::::::::::::::::::ヽ | . lゝ,,. i !
l .:| .イl l i:"~:::::::::::::::::i-ーi::::::::::::::::::::::::: l│ .| l ヽ! ゝ
l . |.| l i l l.:::::::::::::::::::::lヽ .l l:::::::::::::::::::::'' .リ ! i. .l i ヽ
l |.| l l i i l::::::::::::::'' ノ \l -.---ーー¬"/ / / / ヽ
ヽ | l.l i i\iヾ-¬'" 丿 ./ /// / ヽ これが日本人のサムライよ。ハラキリよ。
l i .l ヽ| iゝ ヽ //!. ' |o/ 丶
丶 lノi | ,.i ⌒ ' / /~o ゝ 勇敢な日本人にのみ許される高潔な死なの。
ヽ | 丶 | i \ ./ / .'"~ハ ト 、 ヽ
/ ヽ ヽ |丶 ,,ノヽ / . i ゝ .ソ i i ヾ、 i
/ ii 丶/Wヽ 丶_ ___,/ l ~ . i l i ) .i
i ハ ゞ __ヽ ,,,,| ̄  ̄i ̄;;;"'l /l /i /l /| / /ゝ/
ゝ i | /\ \ ヽ | |;;;;;;;;;;;l / i / i / i/ i/ //
\i/ \ \ヽ. | |;;;;;;;// i/.| l/ '
倒れた船坂軍曹から手榴弾と拳銃を取るときに、米軍軍医は周りにこう問いかけながら指をほどいていった。
その壮絶な姿に軍医も「戦死」の判断を下した。
135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/18(日) 01:52:46.62 ID:Plz5QOjJ0
まあ、普通死んでるわな
134 :1[]:2009/01/18(日) 01:52:31.52 ID:dBwDW6Ll0
ところが・・・
: . : . : . : . : .l l : .,ィ===ミ、 \ \: .\ \/,斗==ミ、l: . :| l\: . |、: . : . |、: . |: . :ヽ
: . : . : . : . : .|/ '´ , === 、\ ヽ \: ヽ. /∨´, === 、 \:.| |: . \!∧: . :.| ヽ:.|、: . : ',
: . : . : . : . : / / / .... ', \ ヽ / ..... ', 〉> /: . : . レ: |\: ! ',l ヽ: . :|
',: . : . : . : . \{. ! ::::::r ┤ ! ::::: r┤〃 .,: . : . : . : .:!: ∧! \j
. ,: . : . : . : . : .\ ヽ .._ フ , ヽ ._ フ, ハ: . : . : . : |:∧
,: . : . : . : . : . :\‐- 一 ' `ー- ‐ ' ., : . : . : . : . レ: .|
. ':,: . : . : . : . : . : .ヽ ゝ ,: . : . : . : .ヽ : . | 軍医!コイツ!この日本兵、まだ生きてる!
ヽ: . : . : . : . : . : . \ ∧: . : . : . : . :ヽ: |
`ー--\: . : . : . : . : .\: ヽ , -―ァ / |: . : . : . : . : : N 信じられない!首を撃ち抜かれたのに!
; ; ;/ ̄ \: . : . : . : . : .\:\ く二二{ / |: . : . :|: . : . : | ____
/ /;ヽ: .\: . : . : . :.\:\ . ' |: . : . :! : . : . :|´; ; ; ; ; ; ; ; ;ヽ
/ヽ; ; ; \: \: . : . : . :ヽ ゝ ..イ |: . ::./|: . : . : |; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;ヽ
__/ヽ \ ; ; \: \: . : . : : \_ . イ!;;;;;「; ̄;`ー-‐|: . /; |: . : . :∧; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; }_
; ; ;|;;;;;;;;ヽ \; ; ; \: \: . : . : .ヽ_; ̄; ; ; | |;;;;;;;ヽ; ; ; ; ; ; |: /; ; |: . : .∧;;;\; ; ; ; ; ; ; ; ; ; l; ; ;
船坂軍曹はまだ生きていた。
136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/18(日) 01:53:41.86 ID:7jwUmfH10
ちょwwww
137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/18(日) 01:54:22.05 ID:Gl2JWgnI0
つうかまだ…w
140 :1[]:2009/01/18(日) 01:55:49.94 ID:dBwDW6Ll0
そして三日後・・・
/ __. `ヽ \ ヽ __
'´ , -―‐`==--、 \ }´ ̄ ̄  ̄ `ヽ、
/ _ \ , -─―‐- 、
/: ; -ァ¨´: _: : : : : : . . : : : : :\イヘ____ \
/: ://: : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :〃く~ヽー-、 `ヽ、: \
///: : /: /: : : : : :/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\ ∧ \/ \: \
/: /: : /: : :/: : : : :,: :./ : : : : :,: : : : : : : : : : : : : : : : : : \: : : :.l\/ \: :ヽ
. /: : /: //: : :/: : : : :/: /: /: :./:/: /: : j: :.l: : :l: : 、: : : : : : ヽ:ヽ: ::::l
/: : /〃 ,': : :/: : : : :/: /: /: :./、l: :.l: : ハ: |: : :l: ; _j: : : : : : ',ハ: :V:::|
/: : :/ l: : :/: : : :.:/: :.|: /.:.:/| ハ`メ: :/ l: {ヽ:イ',: :i: : : :ヽ: :l :|ヘl::::,
/: : :./ |: : :l: : : : /: ::: レ:|: :.l レァ=ト∨ ヽ V=ヽ:{ヽ: : :|: :li: |::リ:/
l: :/!,' |: :.l |: : :/{: :::::: :::l: :! {! i} {! i} \j: ;イ/::::/
: / !! l: :l |: :.l l: :∧::八{ `=" `='" レ |⌒!′
/ リ V l: :| ',:.{ハ::::}⊂⊃ ⊂⊃ jリ| ノ ここは・・・ここは・・・米軍の医療施設・・・
ヽl ヽ |ヽ{ /: :!'´
|: :lヘ f二二 コ , イ: : リ ってことは私は情けをかけられたなの・・・
l: :| `丶、_ _, '´ l: :/
V:ゝ `}>‐ <{__ j:/ 日本兵として捕囚になったうえ・・・敵に情けをかけられるなんて・・・
_rイf’ ̄ ̄’`┐ヽ
/ i / \ これは・・・これは・・・
/ ∨三三V \
ここで情けをかけられたと思った軍曹は怒り狂い、医療テントの内部を破壊しつくした。
騒ぎに驚いて出てきたMPの拳銃を自ら胸に押し付け「殺せ!情けをかけるくらいなら殺せ!!」と怒鳴り散らした。
しかし米兵達は「どうして生き残ろうとしないの?自殺したいの?」と不思議そうに軍曹を見つめるだけだった。
意識を取り戻して三日後、身体の傷も全くふさがっていないのに「完治したので退院させろ」と言い無理やり退院。
情報将校の尋問がイライラしたのでウソの情報を流して米軍を混乱させる。
そして四日目にアンガウル島からペリリュー島へと移動させられる。
142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/18(日) 01:58:10.49 ID:Gl2JWgnI0
なんじゃこいつww
145 :1[]:2009/01/18(日) 02:00:35.47 ID:dBwDW6Ll0
_,. -‐‐- 、_{`ヽ. ,.ィ7
 ̄` ー- __\. }/ /_ ,. ,1
_,.-'´ ̄_ ̄-- ` /  ̄  ̄ ` ヽ、 /ハ ,.イ j
,イ-‐ァ' ´ \{ { }_/_/__
〃 / / / VT´ __ `ヽ、
// / / / / / ィ i l ! Vハ丁 `ヽ. \
. /::i :::/〃/ //_,.//j / |/l_ム__l l l i ::l::i ::::|l ヽ:. ヽ
| ::l /l ::l ::l ::l:l:l/,ム〃 li l |_l__「l`トl、l ::l::l :::;リ l:::: i
| ::l| li ::l ::l ::l:l:l/.トイi ヽィ7テトli:l:li ::Nj::l/ l:::: |
l ::ハ ヽ.::トl トハl::} ヒ:リ トッ:i} } V:l:;ム/ソ l:::: !
ヽ. ヽ,乂乂乂:{.  ̄ 、 ヾニソノ7/7ノリ′ /:: /
\\ |i lヽ. ヽフ ///-'′ /:::::/
`‐、_ い ` 、 _,. イ// __,. -'´:::,. '´ あそこの飛行場に並んでる飛行機って全部米軍のかぁ・・・
ヽ.ヽ_ __〕 ー ´ l_/〃 __二>_,. -'´
_,.>く_ _メ  ̄ ̄ 頭にきたの。あそこの飛行機全部燃やしてペリリュー島飛行場を火の海にするの。
,. ' ´ \_  ̄ ̄ ̄ _>、
/--、 ` ¬ー‐┬f´ \ そのために脱走してやるの。米軍に目にモノ見せてやるの。
,' \ l::l ハ
| ヽ. } l::l ! 〃 |
146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/18(日) 02:01:08.05 ID:9qHVXjfO0
まだ牙は抜けてないwwwww
147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/18(日) 02:02:20.49 ID:7jwUmfH10
人間じゃねえwwwwww
149 :1[]:2009/01/18(日) 02:03:49.17 ID:dBwDW6Ll0
時を同じくして・・・
__ ___ / /―- 、__
_!:::´::::/`ヽ''´  ̄ -‐ 、 ―-<
,ィ´_j:i:;イ´ , ヽ 、 `ヽ
/ <´::::::::/ / , , / ハ i ヽ.! 、\ハ
〉/:i :i '.: _:!:」!-|トN !}イ:-、! ハ:.、 ヽ ヽl
∠、:::::| l:i:!: f,ィ:Tハ fT:トル':i l:、:ヽ }、!
/ :「`i :ハ:ト.、! 辷リ , 辷リi} ノノ: ,! ハ: !
' :! :i:{」:.ヽ. 彳 ト、 !イ レ'
|:! ハ:. ヽ ´` ,.イ l i` ! | 私が担当するこの日本人はものすごい勇敢だなぁ・・・
, :! .: __ハ:. ', __..イ: i:. l | l l
:/ , .; ヽ::::l:. ', ├―‐!: l l: ! ! 重傷なのにバンザイ・アタックをするなんて・・・
.:/ .::/ /,.ィ'´::::l::. ! `U´ヾ::ハ:. V:!: l !
' .:/ ,イ:ヽ::::::::::|:: l ̄` '´ }::ハ: l:|: ! | きっとテンノーかトウジョウの親戚なんだろうなぁ・・・
.:/ .:l::::::::::\:::l:. {≧、___」/::!: .:lハ:. l: !
アメリカ海兵隊 クレンショー伍長
これこそ船坂軍曹とクレンショー伍長の間に起きた小さな奇跡と友情のはじまりであった。
おまけも次回に続きます。
150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/18(日) 02:04:35.52 ID:7jwUmfH10
乙でしたwww
人間やめちゃってるなぁwww
158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/18(日) 02:08:57.88 ID:AChQgIiy0
ホントありえない
この生命力が先ずありえない
そして決して屈しない闘志がおかしいwww
153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/18(日) 02:05:11.96 ID:Gl2JWgnI0
続くのかよww
157 :1[]:2009/01/18(日) 02:08:42.30 ID:dBwDW6Ll0
というわけでオマケも結構なボリュームになりそうです。
長々とお付き合いいただきありがとうございました。
次回までちょっと時間が空きそうです。
それではおやすみなさい。
159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/18(日) 02:09:03.93 ID:Plz5QOjJ0
おやすみなさい。乙でした。
160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/18(日) 02:09:40.36 ID:Gl2JWgnI0
お疲れ様 お休みなさい
161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/18(日) 02:09:49.19 ID:AChQgIiy0
>>1
乙でした!
次回もきたいしてます!
162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2009/01/18(日) 02:10:12.20 ID:9qHVXjfO0
乙です。こんな夜遅くまでお疲れ様でした。次回も期待しています。
船坂さんって確か個人で唯一、『戦史叢書』 に戦果が載ってるんじゃなかったっけ?
やっぱり
韓国は
駄目だな
はともかく、よく自分の命より他人の命を優先できるなぁ
優先というか、助けようとする気持ちかもしれんが
おまけの方が面白いかも知んないw
ま、大日本帝国が開発した決戦兵器ですから
軍事板の方かどこかに生きてる頃に銃剣道で手合わせしたとか言うのを見た
爺さんとは思えぬ動きでやられたらしい
よみがえる空に人外スレか、この作者とは話が合いそうだ・・・
後編もっと重いんだろうなあ、浅間もアレだったが
すごく
きもい
これは謝罪と賠償の流れ
米7
悪いことはいわないから半島に帰れ。
後半のおっさん強いな。
コピペだと今回の分までしか見たことないから、続きがきになる
おっさんなにもんだww
全身ズタズタで首撃ち抜かれてるのに死なないってw
漫画のキャラでもさすがに死ぬぞw
RESCUE WINGSはアニメ版お勧め。
地味な良作とはまさにこのことだわ
すごくいい話なのに嫌韓厨が出てくるとげんなりするのは俺だけ?
嫌韓は置いといても、船長の判断ミスだった事は事実。
>>91
この話の屑ニュースキャスター誰よ
てめぇら報道は安全なとこで無責任なことわめいてるだけなくせして
災害時の報道ヘリの邪魔臭さは異常
おもしろいよこれ
おもしろいよこれ
やべぇ
おまけのおっさんがマジなら南京大虐殺も有り得るとか思っちまった
都市人口を上回る殺害数じゃなかったら南京肯定派になってたかもw
船坂弘さんはヘルシングのアレクサンド・アンデルセン神父のモデル
といえば船坂さんのすごさの10分の一でもわかってもらえるだろうか
なんか本編もおまけもあらゆる意味で壮絶な話だな…
次回が楽しみだ
>米15
多分テレ朝かTBSでメインキャスター張ってたあの人達でしょ。
>>1乙。後半辛くなりそうだな…
司令部にやってきた船坂弘軍曹を見た連中はトラウマになっているなぁ。
オマケの人はやる夫には演じられそうにないなw
とりあえずオマケを早くー!!w
こんな人いたら、そらNINJAとか未だに信じるわ
舩坂軍曹はアンガウルの戦いのとき24歳
おっさんじゃないだろ
それにしても今の20代前半の輩とは大違いだ
昔から日本人は追い詰められると強い
米5
へー。なんかそういう話を聞くと感慨深いな、
昔と思いつつも案外近くまで歴史上の人物って生きてたんだと。
米9
きっと縦なんだよ
メインの話も興味深い通り越して、見たくてウズウズしてるけど、おまけの方がすっげー楽しみな俺が居るwww
で、助かった9人のうち8人はミャンマー人なんだよな?そうだと言ってくれ…
そして俺の嫁スバルは無事なのか?
それにしてもおまけすげぇなw
久々に超人を見たわ。
花山薫級のバケモノwww
…最悪の場合、錨は錨鎖ごと切り捨ててでも行動の自由を確保せないかん状況なんだよなぁ、これ。
船乗りにとって「錨を捨てる」というのはある種もっとも屈辱的な事だから、滅多にやることはないんだけれど。
まあ、それ以前にもと海自船乗りからすれば「現地気象予報を無視する」事がそもそも有り得ないんだけどさw
航空救難隊って他と違って本業は交戦地域でのパイロット救出だもんなぁ
救助だけでも大変なのに更にレンジャー並みの戦闘能力もって半端じゃねぇわ
本編もオマケも充実しすぎww
コンマガでの連載漫画でに救出したけど航空救難団何それなマスメディアの対応ってネタがあった覚えがあるが、実際はどうなんだろうな
舩坂軍曹を出すならクレンショー伍長も出すべき
英雄スレの住人いるだろw
船坂軍曹の怪我がイマイチ理解出来ないんだが…具体的にどれくらいヤバイんだ?
いや、重傷なのは分かるんだけど。
数人助けたところで自衛隊が日々国民に犠牲を強いてる現状は変わらない
それを隠してる時点でこのまとめは悪質なプロパガンダ作品
米33
最近じゃ救難隊のUH-60JもF-2戦闘機と同じ洋上迷彩のヤツあったりするしね
船坂軍曹強すぎるwww確かこの人三島由紀夫と親交があったんだよな・・
> 頭にきたの。あそこの飛行機全部燃やしてペリリュー島飛行場を火の海にするの。
クソわらったw
米36
出てるから!
クレンショー伍長出てるから!
米38
普通の人なら「致命傷」
首への一発だけではなく、左腹部盲貫銃創は銃弾の残存エネルギー量によっては、深刻な内蔵破壊を起こしていても不思議じゃない
足や腕の銃創も、出血多量を引きお越しうるし、全身の榴弾破片も同じ
つうか、破片といっても胴体や頭部に当たれば死ねる
運もすごいが、生命力と意思が人外レベルだと思うな
>数人助けたところで自衛隊が日々国民に犠牲を強いてる現状は変わらない
具体的には?
軍事費?でも年々「削減」されてますよ
在日米軍?でもそれは「自衛隊」じゃないよね
まさか民間に被害が及ぶ事故のこと?でもそんなこと言い出したら、警察や消防署だって事故を起こすけど
自衛隊所属だからマスゴミにとっては敵なんです
失敗したって事実だけあれば叩けるから経緯はクズカゴにでも捨てるんです
政治家と違って発言に責任ないんで何言ってもいいんです
謝罪の必要もないんです
つか屑ニュースキャスターの話は去年一番以上に腹がたったわ
たぶん今年一番になるな、今からでも本人に電凸してぇくらいだ
当時の状況の図
ttps://www.mlit.go.jp/maia/03houdou/jikenkankei/17kouhou/170712hdr.pdf
>数人助けたところで自衛隊が日々国民に犠牲を強いてる現状は変わらない
ひょっとして「警察は国家権力の敵を弾圧するためだけに存在する暴力集団だ!」というのと同じ思考ですか?
>>61
救難隊は二空団の隷下じゃないよ
米39
個人が対処できないレベルのための政府であり、その極端な例が自衛隊
まったく迷惑をかけないとは言わないが、なくてはならない存在
理想
l// ,ィ l /Lァ‐f,ナ リ ∧ ト--、 l l ト、 ト、ヽ
l// ,.! ./| / _⊥_ ヽ / リLヽ、 ` l l lヽ\ .l l
l/∧ / V,rテノ丁 リ 丁ノテュ、 ! .l l \ヽl!、
,((/ V {kイ!ト-イ! , .lト-イ!:/i} //ヽ `ヒ-、> もう・・・がんばったもん・・・
、乂 ノ >、´ ̄ t―ァ  ̄`/-'乂ヽ ヽー、ヽ いいよ・・・ね・・・
>'´ |ヽ、  ̄ ,ノ | // .∧ r-、 :!リ ` ‐- 、
, ' ´ :| ` ‐ _ -ァ ´ :|_ノ/ 乂 ヽ! , - ` ‐-
現実
<`∀´丶>助けるニダ <`∀´丶>早くするニダ <`∀´丶>賠償ものニダ
<`∀´丶> <`∀´丶><`∀´丶><`∀´丶><`∀´丶><`∀´丶><`∀´丶>
<`∀´丶>これは日本の・・・ <`∀´丶><`∀´丶><`∀´丶><`∀´丶><`∀´丶>せいニダ!!
米43
と言うか、戦場の死因No1って確か砲弾の破片だよな。
銃弾で死ぬよりずっと多い
もういっそリアリティがないわw
事実のくせにw
船坂軍曹が後10人ぐらい居れば、日本は勝っていたに違いない。
マスゴミは自衛隊がきっちり仕事して、命を失って、それでも助けられなかったと言うことだけで自衛隊を痛烈に批判する。
訳知り顔の政治評論家は必死に救助しても助けられなかったというだけで自衛隊不要論、自衛隊危険論、自衛隊がいるから戦争が起こるんだ論を展開する。
右翼にしろ左翼にしろ基本的には国を愛しているからこそであるが、日本のウヨクは売国奴や朝鮮人どもの偽装右翼で、日本のサヨクは売国奴や朝鮮人どもが日本の主権を剥奪しようとしている気痴害集団。
>数人助けたところで自衛隊が日々国民に犠牲を強いてる現状は変わらない
↑こんなのもいるし。
こういうのは「無防備都市宣言」をすれば戦争がなくなるとでも思ってるんだろうね。
スイスは永世中立だから軍がないとでも思ってるんだろうね。
中国は過去一度として他国を侵略したことはないという大嘘を信じているんだろうね。
災害が起きたときにどこの組織が大規模な救助活動を実行できるよ?
「阪神淡路大震災のときは山口組が炊き出しをしてくれました、だからヤクザさんが助けてくれます」か?
おまけの軍曹もすごいけど、それだけやった敵兵を治療して助ける米軍もあれだなw
ここから、どういう形での友情が生まれるのか期待せざるえない。
俺の新兵の時の同期がメディックになってんだよなぁ。元気かなあいつ。
>>52
男塾ネタなのはわかっているけど
こんな超人が10人いようとも大勢は動かないのが戦争なんだよな。
RESCUE WINGSのアニメは曲の入れ方がカッコ良かったなー
JAMって合わないかと思ったけど、そうでもなかった
米49
限界突破して、そこに助けが来ると限界に達する・・・・・何て言うかわからないけどそういう状態。
得てして凄く安らかな顔をされるけど、されるほうは凄いトラウマ。
後者はメディアと同じ系統の尻に根っこが根付いてるクチと、煽動され易いタイプ・・・あの国では後者が目立つだけ・・・・・・だと・・・・いいな・・・・
米54
さすが○○!(よく解ってないから)
俺たちに真似出来ない事を平然とやってのける!(普通できません)
ソコに痺れる憧れ・・・ないけど気になるみたいな。
米56
そら劣勢だからこそ、人類の規格外が強烈なインパクトを与えるわけで・・・・・
旧軍にはまだまだすげえエピソードの人いっぱいいるよなw
とある撃墜王の一人が機の故障で墜落、不時着した島に向かえに行ったら現地人の酋長的立場になってて迎えに来た兵達がドキモを抜いたとか色々
アンデルセンのAAでやってほしかったなぁ。
基ネタ的に考えて。
南京事件はあったと思える不思議ww
伍長は100人単位で倒したらしいなwしかも戦死から3日後に蘇生というww
まさしく鬼人
半島人に船を所有する権利を持たせるべきじゃない
免許持ってない人間が高速で車走らせるより危険
インド人船長とインド海軍ガンバレ
米43
サンキュ。良く分かったw
その怪我で数日間匍匐全身し続けるとか…。
きっと脳内麻薬出まくりだったんだろうなぁ…。
いや、多分化け物なんだろうw
この記事だけ異常に重い、開いた瞬間からいきなりCPU使用率が100%になる
俺だけか?確かにメモリは少ないPCを使っているが、不自然すぎる
他の記事はまったく問題ない、誰か、どうしてかわかるか?
数年前の所さんの番組で(笑ってこらえてだったかな?)千歳の航空救難団を取材したときに、
メディックがこの話について語ってたな。壮絶な話だった・・・
救難団に興味を持ったなら、アニメ『よみがえる空-RESCUE WINGS-』をお勧めしておく。
非常に地味だけど熱くて真面目な隠れた名作だ。
とりあえず下記サイト右下の「プロデューサーのメッセージ」を読んでみてくれ。
現在このアニメが原作の実写映画『空へ~救いの翼-RESCUE WINGS』も公開中だ。
ttp://www.rescue-w.jp/
死ぬより満身創痍で全周皆敵の中を神経張りめぐらして何日も匍匐前進して(たぶん水も食料も無し)
手榴弾もってく方が物凄い大変だよな・・・。死ぬ気になればなんとかというレベルじゃない
極限状態で何日も生きる、かつ行動するってのは本当苦しい
>>48
その通りだけど、このとき第一管区海上保安本部は二空団に災害派遣要請を出してる。
この話の元ネタは「最後の砦」って本だね。メディックが事故現場の様子を生々しく語ってるので壮絶。
ttp://www.amazon.co.jp/%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AE%E7%A0%A6%E2%80%95%E8%88%AA%E7%A9%BA%E8%87%AA%E8%A1%9B%E9%9A%8A%E6%95%91%E9%9B%A3%E9%9A%8A%E2%98%85%E7%94%9F%E6%AD%BB%E3%82%92%E3%81%8B%E3%81%91%E3%81%9F%E6%95%91%E5%87%BA%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3-%E4%B8%8A%E4%B9%8B-%E4%BA%8C%E9%83%8E/dp/4819110314
>39
お前は今後自分にかけてあるあらゆる保険と名のつく物を一切切り捨てて生きてけ。
米59
管野デストロイヤーこと管野直さん?
B-24の尾翼を自機の主翼で切り落として撃墜したり、気に入らない上官のいるテントをプロペラ後流で吹っ飛ばしたあの方?w
※69
ぐぐったらわらたwwwすごい人ってのはまだまだいるもんだなぁ
あれだwww
おまいらファイナルシーカー読めwww
*65
それ、俺も見たわ。
「次はそいつの番だったのに…」
重油飲んでリハビリ半年。見事復帰。ホンマすげーわ。
しかし南北朝鮮籍船、保険に入ってないのが多すぎだろ。
自治体への保障さえせずに逃げてばかり。
座礁したフネを、自治体が自腹で解体させられたりとか、なめてんのか。
オマケ話でブララグ思い出したww
あんな装備でパンパン人殺しちゃうとかすげー漫画だと思ったけど、この人それ以上にすごいな
自衛隊が国民に犠牲を強いてるとしても、GDP比で自衛隊の何十倍も予算を使い、さらに一般市民を巻き込む事件を起こしまくってる韓国軍や中国軍より遥かにマシ
誰かが失敗したら何日もかけて盛大に騒ぎ立てる、それが日本のマスコミ。
自衛隊だけじゃない、5年ほど前にひまわり6号を打ち上げようとして何度か失敗したけど
そのときの叩き方もひどかった。そのくせ打ち上げ成功のニュースはわずか1分足らずだったのには
今でも腹が立つ。
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